概要
うたわれるものの世界で神として崇められている存在。本編の主人公であるハクオロとディーの本来の姿でもある。
その正体は明確には語られていない(痕のエルクゥやFilsnownのラルヴァとの関係も囁かれるが一切不明)が、対価と引き換えに願いを叶えるという力を持っている。
※瀕死の重傷から蘇生させたり、無敵の戦闘力を与える事も可能だが、契約者が対価を反故にした場合は、肉体が粉砕される。
元々は現代の科学者と融合した状態(アイスマン)であったが、創世記以降は後述の要因で二体にわかれている。
白のウィツァルネミテア(空蝉)
元々の科学者の肉体を保持しており、空白期~本編にかけてハクオロと名乗っている。
黒のウィツァルネミテア(分身)
空蝉がアイスマンの肉体を使っている為に、こちらは思念だけの存在となっており、活動期には地上の生物の肉体を乗っ取り器とする。
来歴
古代(現代日本)
化石化した状態で発掘され、とある機関によって隠蔽されていたが、保管場所を訪れた科学者が、上司に銃撃された際の血液を浴び覚醒。科学者の肉体を取り込み眠りにつく。
創成期(人類文明崩壊後)
地上が人の住める環境で無くなった為に、地下のシェルターで暮らしていた人類によって発掘され、「アイスマン」と名付けられて彼らの研究対象になる(本編に登場する獣人達は、皆アイスマンのDNAを元に製造された人造生物の子孫である。その為彼らはウィツァルネミテアが本気を出すと動くことも出来なくなる)。
その後、紆余曲折を経て実験体の一人であったミコトと共に地上で暮らしていたが、人類の愚行によってミコトは死亡し、激怒したアイスマンはウィツァルネミテアとなって旧人類を壊滅させた(スタッフによると日本以外のエリアは無事な所もあったらしい)。
死を望むウィツァルネミテアの願いを受けた、実験体の一人ムツミの操る衛星レーザーを受けるが死ぬことはできず、止む無く封印される。
その後白のウィツァルネミテア(空蝉)と黒のウィツァルネミテア(分身)に別れ、互いに地上の獣人達に代理戦争を起こさせながら、文明を加速させていった。
空白期(本編数十年前)
空蝉はハクオロと名乗り、トゥスクル、ワーベ、オボロの祖父らを率い、分身はゲンジマルやカルラの父を率い、両勢力は大戦争を繰り広げる。戦いは黒の勢力が勝利しハクオロは眠りにつく。
この戦いの結果オボロの祖父は失脚し、ケナシコウルペはインカラの父に乗っ取られた他、トゥスクルが自分の息子にハクオロの名前をあやかって名付ける。
空白期(本編数年~十数年前)
分身、ギリヤギナ族治めるラルマニオヌ国の圧政に苦しめられていたシャクコポル族の王(クーヤの父)と契約し、生体兵器「アヴゥ・カムゥ」を提供、更にシャクコポル監視の為にゲンジマルを送り込み眠りについた。
ギリヤギナ王はゲンジマルに討たれ、アヴゥ・カムゥの圧倒的な力でラルマニオヌは壊滅し、ギリヤギナ族は殆どが死に絶える。
本編直前
オンカミヤリュー族の学者であるディーが、分身の冬眠場所を訪れた事で覚醒し、彼の肉体を乗っ取り復活。それに呼応してハクオロも覚醒、復活場所の付近に居た為に重症を負ったアルルゥを救いたいと願うエルルゥと契約するが、記憶を喪失してしまう。
本編はハクオロの項を参照。