三省堂現代新国語辞典とは？
「三省堂国語辞典」から派生した国語辞典。かつては「三省堂現代国語辞典」として発行したが、改題してこの書名になる。三省堂国語辞典とは違って、特に高校生の学習用に特化されている。そのため、三省堂国語辞典と同じように、語釈に分かりやすい表現を用いたり、小学校で習わない漢字には振り仮名を付けたりしている。高等学校の国語の教科書に掲載されている語を丹念に採録している、高校生にはうってつけの国語辞典である。作品名・人名の固有名詞も収録してある。本文の書体には、モリサワの「UD黎ミン」が採用されているので、非常に文字が見やすい。
無料辞書にたやすくアクセスできる時代に求められる、高校生向け辞典の真価とは――
●教科書や評論文に書いてある語句や語彙も、国語以外に限らず、科目特有の定義や、大型の辞典に載っていないものまで、広く採録してある。
●全ての常用漢字の項目に筆順付き。字義ごとの熟語や、小中高の音訓割り振り、独自の手書きの字体解説も示してある。
●平成26年に告示された、最新の「『異字同訓』の漢字の使い分けの例」に対応。同音異義語も、それぞれ別項目として載っていて、見出しの上に「相互参照の矢印」も示してある。
●その語の標準的な表記と参考表記が分けて示してある。その語は、どのように表記すれば相手に伝わりやすいのかが分かる。
●平成19年に告示された、「敬語の指針」にも対応。それぞれの語の、敬語での言い方は、〔尊敬〕〔謙譲〕のラベルで示してある。
●対義語・類義語や関連語も、多く示されている。言葉の使い分けの解説も示してある。「ことばの世界」では、その語に関係する熟語・故事成語やことわざなども掲げてある。
書籍情報
【項目数】
77,000語〔第四版より3,800語追加〕
【編者】
市川 孝・見坊豪紀・飯間浩明・中里理子・鳴海伸一・関口祐未
【発行日】
2015年1月10日発行
【ページ・価格】〔税抜き〕
1,600ページ
B6判 2,800円
