旺文社国語辞典とは?
サービス精神旺盛な、王道の一冊。語釈は簡潔かつストレート。一般語や古語のみならず、地名・人名などの固有名詞や、和歌や俳句なども含めた、幅広い分野の語を収録。漢字の解説では、常用漢字と人名漢字がすべて掲載されている(※1)。常用漢字には筆順・小中高の音訓割り振りも示されている。ただし、常用漢字の索引が無いのが玉にきず。人名漢字は部首で検索することになる。国語辞典の中では、この辞典がいちばん改訂の回数が多い。
(※1)ただし、最新版は2013年なので、人名漢字で2015年1月に追加された「巫(フ・みこ・かんなぎ)」は掲載されていない。と思ったが、重版(2016年)で単漢字項目の「巫」と、なぜか新規項目「山の日」が追加された。〔その分、既存項目の内容の一部が削られたが、大した違いはない〕
『王道の一冊』たる所以(ゆえん)
●国語辞典では唯一、複数の意味を持つ重要語には「中心義」が掲げてあり、その語の中核となるイメージを簡単につかむことができる。
●「類語」「使い分け」「ちがい」「敬語」欄などが掲げてあり、語の微妙なニュアンスや周辺知識も学べるようになっている。
●さらに、「語源」や、言葉の意味の変化が分かる「変遷」欄も掲げてある。
●巻末には「手紙の書き方」「英語略語集」「季語集」「世界文化史年表」など、多くの付録が掲載されてある。
書籍情報〔第十一版〕
【項目数】
83,500語〔第十版より1,500語追加〕
【編者】
山口明穂・和田利政・池田和臣
【発行日】
2013年10月15日(小型版:11月13日)発行
【ページ・価格】〔税抜き〕
1,696ページ
B6判 (普通版)3,000円
B6小型判(小型版)2,800円