概要
酔八仙拳の八仙とは、中国の有名な八人の仙人であり、酔八仙拳は八仙の酒に酔う姿を模した象形拳でもある。
酔拳との関係(?)
よく酔拳とは別に表記されているが、実は中国武術に「酔拳」という名称の門派(流派)は無く、「酔八仙拳」や「東海酔拳」「武松酔拳」「酔酒魯智深拳」「魯智深酔拳」「酔羅漢拳」「酔酒拳」「酔盃拳」など、中国の南北に多数の酔拳と称される拳法があるだけである。
型(套路)
呂洞賓(ろどうひん)
ひょうたんを持った仙人で、ひょうたんをヌンチャクのように振り回すというのが特徴、猿拳の歩法が含まれる。
鉄拐李(てっかいり)
片足一本の仙人で、足技と杖による攻撃が特徴。
権鐘離(けんしょうり)
酒ガメを抱えた格好をするのが特徴で、胸部は含胸抜背の格好となり、両腕は胸の前で円を作るようにしているのが特徴。
藍采和(らんさいわ)
女性で、腰をくねらすなどの身体の巧みな移動が特徴。
張果老(ちょうかろう)
両足での足技が得意で、旋風脚や、空中でのひるがえしもできるのが特徴。
曹国舅(そうこくきゅう)
特に手技である月牙叉手(杯を持った形)を生かした技や、指による禽拿技が特徴。
韓湘子(かんしょうし)
笛を吹くときの指の格好で戦い、猿拳の歩法と左右の交叉法も使うのが特徴。
何仙姑(かせんこ)
女性で腰をくねらせたりして相手を惑わし、目潰しを食らわせたり肘鉄砲を使うのが特徴。