概要
放課後のカリスマは、スエカネクミコの漫画。「クローン」を題材としたSF漫画。
『月刊IKKI』2008年6月号より2014年11月号まで連載された。全12巻。
ストーリー
西暦二×××年。
世界中の偉人のクローンたちが通うセントクレイオ学園で、唯一の非クローンである神矢は、「音楽の勉強がしたい」と願うマリ・キュリーのことを学園の教師である父に相談。
だがその直後、マリは「転校する」との言葉を残し学園を去ってしまった。
一方、学園の先輩“クローン・ケネディ"が衆人環視のもと暗殺される。
オリジナルの人生をなぞるかのようなケネディの最期を知った学園の生徒たちは「自分たちもオリジナルと同じような死を迎えるのでは?」と恐れおののく。
史郎の周囲でも「ドリーさま」と名付けられた羊のマスコットを巡り、不穏な空気が立ち上る。
主な登場人物
セントクレイオ学園生徒
神矢史良
主人公。偉人のクローンのみが通うセントクレイオ学園において、唯一の“非クローン"。学園の教師である神矢の息子。
学園生活を送る中で、オリジナルと同じ、或いはそれ以上の偉業を成すことを課せられているクローン達の苦悩を目の当たりにする。
マリ・キュリー
キュリー夫人のクローン
史良の友人。本人はキュリー夫人そのものではなく音楽家になりたがっていた。音楽を学ぶために転校していったが…
フロイト
ジークムント・フロイトのクローン
史良の友人だが、非クローンである史良とはそりが合わずよく喧嘩する。常に冷静沈着な一方、むっつりスケベ。
ナポレオン
ナポレオン・ボナパルトのクローン
史良の友人で明るい性格。史良とフロイトの喧嘩に仲裁に入ることもしばしば。
一休
一休宗純のクローン
史良の友人で眼鏡をかけている。有髪。楽天的な性格で史良たちのグループのムードメーカー。
エリザベス
エリザベス一世のクローン
史良の友人。オリジナルが未婚のまま死んだため結婚願望が非常に強い。
ナイチンゲール
フローレンス・ナイチンゲールのクローン
史良の友人。マリと仲がよく、彼女の突然の転校を悲しむ。
モーツァルト
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのクローン
プライドが高く、非クローンで凡人の史良のことを毛嫌いしている。
ヒトラー
アドルフ・ヒトラーのクローン
温和な性格の少年。オリジナルの犯した罪への罰として、他人と関ろうとせず常に一人で過ごしている。史良とは仲がいい。
ジャンヌ・ダルク
ジャンヌ・ダルクのクローン
クールで無愛想な性格。クローンの悩みを持たない史良に冷たく当たっていたが、次第に心を開くようになる。
セントクレイオ学園教職員
ロクスウェル
セントクレイオ学園の理事長。
自由奔放な性格で周囲の人を振り回すため、学園の生徒からは敬遠されている。
神矢エイト
セントクレイオ学園教師で史良の父とされる人物
学園内では史良を通じて生徒たちの悩みを聞き出し、適切な対処を行なう良き教師として活動している。
黒江直人
セントクレイオ学園監査。神矢と共に学園を切り盛りしている。クローンたちに同情的。