戦艦ポチョムキン
せんかんぽちよむきん
ロシア帝国の戦艦の一つ、及びこの艦で起きた反乱事件を映画化したもの
戦艦ポチョムキンとは、ロシア帝国海軍のクニャージ・ポチョムキン・タヴリチェスキー級戦艦(前弩級戦艦)のネームシップ。同型艦は無い。1905年竣工、1923年退役。正式名称はКнязь Потёмкин-Таврический(クニャースィ・パチョームキン・タヴリーチェスキイ)といいポチョムキン=タヴリーチェスキー公爵に因んで命名された。主砲は12インチ連装砲2基。
一隻の軍艦としてよりも、1905年にこの艦で起きた反乱事件で有名。この反乱は当時起きたロシア第一革命(ソ連が誕生することになったロシア革命とは別の事件)に呼応したもので、かなりフライング気味に水兵による反乱が発生し、艦長以下の士官は銃殺もしくは拘束された。
のちの1925年、ソ連体制のもとでロシア第一革命20周年を記念するプロパガンダ映画として撮られたのが、モンタージュ技法を効果的に演出に用いたことで映画史・映像芸術史にその名を刻んだ名作『戦艦ポチョムキン』である。