田中芳樹原作の小説「銀河英雄伝説」の銀河帝国サイドの登場人物。
人物
ローエングラム陣営の主要提督の一人である(最終的に元帥)。極端に無口で「沈黙提督」の異名を持つ。
原作では中盤まで出番はなく、後方支援や撹乱の任務についていたとされる。本格的な出番はマル・アデッタ会戦以降となる。ラインハルトの信頼も厚く、ラインハルトの人事に異を唱えることもあるオーベルシュタインからもその人事を薦めたとされる。
極端に無口なせいせ気難しい、厳格な人物と周囲に見られていたが、従卒の幼年学校生が合図を間違えてコーヒー2杯を出した際(本来は指を2回鳴らせばウィスキー)には何も言わずに2杯とも飲んだという逸話がある。
ローエングラム陣営の上級指揮官においては数少ない既婚者で、ケンプ亡きあとは唯一の妻帯実子持ちとなる。同僚はどのようにして夫人を口説いたかと頭を悩ましている。
時系列的にそれらより早い外伝において、補給艦の艦長をしていたころには既に「沈黙艦長」の異名で呼ばれている。
チェックメイト
回想を除いて原作において初めて喋ったのは新帝国暦3年5月18日16:00に「チェックメイト」と呟いたのが最初であり(特にOVA版ではこの一言以外台詞がない)。居合わせたビッテンフェルトやワーレン達が驚愕したほどである。この一言のためだけに津嘉山正種を起用している。
「チェックメイト」以外でもミッタ-マイヤーやミュラーの前でコーヒーカップを落とした際に「しまった」と呟いている。皇帝ラインハルトの前でも「御意(ヤー)」と「否(ナイン)」としか言わないとされている。