概要
①急に変化が現れるさま
②俄狂言の略。
素人が座敷・街頭で行った即興劇で、のちに寄席などで興行されたもの。
③一時的であるさま。かりそめであるさま。
ネットでは主に③としての意味が使用されにわかファンといった表現も存在する。
本記事ではネットにおけるにわかについて記載する。
にわかファンとは
古くからのファンと違い、アニメ化・映画化・有名大会出場といった世の中の流行に乗り短い期間で急速に興味を持ったファンのことを指す。
ファンにもよるが短い期間で興味をもったという立場上知識が少ないため、付け焼き刃レベルとなってしまう傾向がある。
そのことからその作品の歴史や背景、システムや制約といったことを知らず、的はずれなことなどの言動を発してしまう傾向にある。古参や中堅からは煽りとして「にわか乙」といったものも存在する。あえて自虐として使う傾向にもあるようだ。。
にわかファンの例としては
・オリンピックやワールドカップといった数年に一度の世界的スポーツ大会の年などになると、普段は全くそのスポーツを見たりしない人間が突然、応援したり評論を行ったりする。
・近年ライトノベルのアニメ化が多いが設定が細かく多い物がアニメ化されて人気が出たりすると、アニメから入ったは知ったかぶったにわか(にわかファンでも嫌われやすいタイプ)vs熱心な原作厨の熾烈なコメント合戦が始まる。
・二次創作設定と原作設定を完全に混同し、TPOを弁えないネタや発言をしてしまうこと。
といったことがある。
過度な排斥はNG
昔からのファンからすればにわかファンの的はずれなコメントや指摘に腹を立てる事があるが、にわかファンに対する過度な排斥発言や行動はそのジャンルの発展の妨げとなってしまうことがある。
かつてお笑い芸人であるキングコングの西野氏はまどマギにハマった際
西野氏「アイコンをマミ先輩に変え、プロフィール欄に 『マミ先輩は俺の嫁』と書こうかどうか悩んでいるところだ。許せ、村本。」
まどマギのファン「にわかかな?愛が伝わってこないよ愛が」
西野氏「どの分野でも、ファンの入口は『にわか』ですよ。その分野を愛して、その分野の未来を考えるのであれば、 むしろ『にわか』は肯定するべきです」
と冷静に返答したというがまさにそのとおりである。
古参や中堅といったファンもそのジャンルに興味をもった時はにわかだったはずである。
だからこそ、「にわか乙」と排斥することをどうなのだろう?と思う。
古参や中堅ファンは新しいファンが増えたと喜び、にわかファンも詳しく知らないから闇に雲に「知っていますよ私」といった玄人ぶらず、徐々に徐々に知識を蓄えていけばいい。
それでも自分の肌に合わず去っていくのもまたよしだろう。
双方に歩み寄りが大事なのかもしれない。