胎児の夢とは、夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』に登場する論文。
東方projectに登場するものに関しては、「胎児の夢」を参照のこと。
概要
作中に登場する教授、若林鏡太郎が提唱した学説。
人間の胎児は受精後に様々な形となり徐々に体を形成して人間の姿となるが、この人間になるまでの過程が『水棲生物から現代生物までの進化の過程と同一』であるという主張。
作中では生物は『今の姿のままでいることで生まれる悲劇』を悪夢として見続けることで進化すると述べられており、人間の胎児も肉体を作る際、母親の胎内で『進化』しながらその夢を見ていると書かれていた。
この説は現実の学者にも影響を与えており、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルも同様に 『胎児の成長の過程はその種の進化の過程を再現する』と主張する『反復説』を唱えた。