概要
外見はイノシシに似ており、それよりやや小さい程度の大きさ。
しかし、通常の牙とは別に鼻の中間部分から牙が二本突き出ている。これは上あごの犬歯であり、雄のそれは肉を貫き、そり上がって頭に向かって伸びている。
そのため牙がいつか頭に刺さるように見えることから「自分の死を見つめる動物」と呼ばれている。
実際、ジャワの動物園で飼育されていたバビルサには上あごの牙が頭に刺さっている個体がおり、その骨は今でも保存されている。
自分に刺さりそうな牙はオスのステータスでもあり、折れたり欠けたりしていない立派な牙であるほどメスの気をひきやすい。
そのため、オス同士は時折喧嘩をして相手の牙を折り、競争相手を減らそうとする。
熱帯雨林に住み、体毛は薄い。食事は雑食性。時には栄養価を重視して毒性のあるものを食べることもあるという。その場合は解毒作用や中和作用のあるものをあわせて食べている。
柴田淳のアルバムには『バビルサの牙』というタイトルのものがある。