ネタバレ注意
なぜ、菜々は遠い秋田から上京してきたか。それは「音信不通となった兄、海老名公一郎の消息を探すため」だった。
彼女には公一郎というタイヘイにそっくりな兄がいたのだが、彼女が7歳の時に家を出ており、以降消息不明となっていた。そのため、「自分のやりたいことを見つける」のを兼ねて兄の消息を知るために上京し、東京の飲食店を食べ歩いて探していた。この事実はタイヘイにのみ伝えていたのだが、後にタイヘイは浜松に出張した際に彼と知り合っている(彼女の兄ということには気づいていないが)。
タイヘイと出会って以降、彼女は無意識的にタイヘイに公一郎の面影を重ねていた(事実、タイヘイと初めてあった際に彼女は一瞬、公一郎と間違えている)のだが、作中での出来事を通して彼の心優しさに触れるうちに、どうやら自然と恋心が芽生えていったようである。現在では切絵のサポートを受けて行動する事も多いが、タイヘイに触れられるだけで卒倒する等、成果は今一つである。