ザガノス
ざがのす
概要
カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:古川慎。
トルキエ将国の将軍(パシャ)の中でも大将軍(ビュラク・パシャ)に次いで地位の高い「十三人の将軍(ヴェズイール)」の一人で、第1州管理官。若年ながら将軍会議で大きな影響力を持つ策謀家。
作中では「マフムートがトルキエ将国にとっての希望の星であるなら、ザガノスはバルトライン帝国にとっての絶望の星」と説明され、マフムートに対するもう一人の主人公であることが示唆されている。
「議論もできないお子様はとっとと御退席願いたい」
人物
冷厳な性格の持ち主で、政事・軍事の双方に卓越した才能を発揮する。
「毒薬のザガノス将軍(ゼヘル・ザガノス・パシャ)」の名の通り、毒薬の扱いに長けているほか、動植物にまつわる化学知識が豊富である。
その出生と生育については謎が多いが、水門のサルジャ将軍は内心で彼を「成り上がり者」と見下している。
第1話(トルキエ暦75年4月3日)時点で26歳であることから逆算すると、トルキエ暦48年/帝国暦424年9月14日生まれ。
14歳で十人隊長、18歳で将軍となる。トルキエ暦453年に17歳のマフムートが「史上最年少の将軍」とされたことから、マフムート以前の「史上最年少将軍」はザガノスであった可能性がある。
将軍に就任した後、黒翼のスレイマンを長官とした私設密偵網「目と耳(ギョズ・クラック)」を整備し、国内外の情報を絶えず収集している。
この情報収集活動により、ザガノスはトルキエ将国で唯一ルメリアナ各地の情勢をほぼ正確に把握している。バルトライン帝国や国内の反トルキエ派に対する強硬な姿勢は、それらの情報を統合することによって彼が導き出したものである。
物語序盤から対バルトライン帝国過激派(開戦派)としての立場を明確にし、穏健派(非戦派)である大都市のカリル将軍、四将国との協同を目指す水門のサルジャ将軍としばしば対立する。
マフムートに対しては、当初は理想に邁進するあまり独善的な行動を取る彼を叱責する役回りになることが多かったが、各地の「耳役」に接触するのに必要な水塔石を手渡した後、マフムートが功績を挙げるにつれてその実力を認めるようになる。
ザガノスの行動原理は、基本的に「バルトライン帝国を滅ぼすこと」であり、その行動原理を阻む者に対しては容赦がない。
その一方で、利害関係が一致した味方に対しては寛容な態度をとり、最上の礼儀を払う。
関わりのある人物
- 配下:飾り帽子のイブラヒム総督(砦の町)、黒翼のスレイマン