黒沢清
くろさわきよし
概要
海外の映画祭で数々の受賞暦を持ち、黒澤明と並ぶ「もうひとりのクロサワ」と称される存在。
代表作となったサイコスリラー『CURE』をはじめ、ホラー・サスペンス系の作品が多く、Jホラーの作り手の一人でもあるが、従来の和製ホラーのじめじめした感触や海外のスプラッターホラーとも異なる荒廃的で乾いた作風には他に類を見ない独自のカラーがある。
『CURE』『回路』は自らの手でノベライズも担当している。
経歴
1983年、ピンク映画『神田川淫乱戦争』でデビュー。
2001年、『回路』で第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。
2008年、『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞、第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。
2013年、『Seventh Code』で第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞。
2015年、『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞。
2016年、『ダゲレオタイプの女』で海外進出。
作品
映画
『神田川淫乱戦争』1983年
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』1985年
『スウィートホーム』1989年
『地獄の警備員』1992年
『CURE』1997年
『ニンゲン合格』1999年
『大いなる幻影』1999年
『カリスマ』1999年
『回路』2000年
『アカルイミライ』2003年
『ドッペルゲンガー』2003年
『LOFT ロフト』2006年
『叫』2007年
『トウキョウソナタ』2008年
『リアル~完全なる首長竜の日~』2013年
『Seventh Code』2014年
『岸辺の旅』2015年
『クリーピー 偽りの隣人』2016年
『ダゲレオタイプの女』2016年
『散歩する侵略者』2017年
ドラマ
『危ない話 夢幻物語』第2話「奴らは今夜もやってきた」1989年
『DRAMADAS』「もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵」1990年
『DRAMADAS』「よろこびの渦巻」1992年
『胸さわぎの15才』1993年
『ワタナベ』1993年
『学校の怪談』「花子さん」「音楽室の少女」「あの子はだあれ?」1994年
『学校の怪談f』「廃校奇譚」1997年
『学校の怪談G』「木霊」1998年
『降霊』1999年
『学校の怪談 物の怪スペシャル』「花子さん」2001年
『愛と不思議と恐怖の物語 ウルチョラ・セブン』「タイムスリップ」2002年
『朗読紀行 にっぽんの名作』「風の又三郎」2003年
『贖罪』2012年
『予兆 散歩する侵略者』2017年