物語と人物
とある大きな都会の町外れにある、石造りの円形劇場の廃墟に、
どこからともなくやってきて住みついた女の子。
どこからか拾った男物の上着。
つぎはぎだらけの丈の長いスカートに、はだし。
くしゃくしゃにもつれた黒い巻き毛。黒い瞳。背は低く、やせっぽち。
年の頃さえ八つぐらいなのか、十二ぐらいになるのかよく分からない。
こんな女の子だけれども、彼女をよく知る近所の人たちは、
何か迷いを持っている人を見かけると、決まってこう言うのです。
「モモのところに行ってごらん!」
そんな、『時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』
その他
モモで検索しても、いろんなモモが検索されてしまうため、
「ミヒャエル・エンデ」や「エンデ」と一緒に検索すると出会える女の子。
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