伏樹直人
ふしぎなおひと
概要
第2話「逆転マジックショー」にて起こる事件の被害者で、Mr.メンヨーを名乗るマジシャン。
享年30。
13年前(※注)にわけあって或真敷一座を追放されたが、2年前から活動を再開。
マジックショー《ミヌキ・イン・アルマジカルランド》にて成歩堂みぬきと共演を果たす予定だったが、本番二日前のゲネプロの最中に彼の死体が発見される。
その後、みぬきに殺害容疑がかかり彼女が逮捕される事態となってしまった。
余談だが菜々野美々の話によると、プライベートでもマジシャンのキャラクターを装っており、時々話が噛み合わないらしい。
(※注)最初の製品版では10年前という設定だったが、後の海外版およびiOS版ではMr.メンヨー脱退は13年前に変更されている。(10年前だと優海の失踪が6の12年前にも関わらず一座のポスターに写っているという矛盾が生じるため)
ネタバレ
実は10年前のMr.メンヨーとは別人であり、事件の真犯人である志乃山金成が当時活動していた本物のMr.メンヨーである。
伏樹はメンヨーのファンで、彼への憧れが高じてマジシャン業をしていた青年であり、今回の事件が起こる数年前に志乃山本人と出会う。
彼から正体を明かされた上で二人は師弟関係となり、伏樹は2年前に二代目メンヨーの座を譲られた。
(表向きには初代メンヨーと同一人物として活動していた。プライベートでもマジシャンのノリでいたのは、憧れの人の二代目になれた嬉しさで少々暴走していたためかもしれない)
しかし全ては志乃山が10年前に自身を追放した或真敷一座への報復を果たすために仕組んだ罠であり、一座を受け継いだ成歩堂みぬきに殺害容疑の濡れ衣を着せるための生贄のような形で、伏樹は命を失うのであった。
何の罪もないにも関わらず憧れの師匠から殺害されたとあって、プレイヤーからは悲劇的な被害者として認識されていることが多いが、或真敷一座の秘密を暴くためにみぬきの手帳を盗んだ(実際に伏樹本人が盗んだかどうかは不明だが伏樹の指紋が残されている)ことや、初代メンヨーとは別人であるにも関わらず破門の件で或真敷一座への恨みを口にしていたという証言もあり、その人物像は謎めいている。
後者に関しては、師匠の恨み言を思わず代弁してしまった可能性も十分考えられる。(経緯や師匠側の非はどうあれ、自分がマジシャンとなる切っ掛けとなった人物である師匠を破門にした或真敷一座に対して内心では強い嫌悪感を抱いていたとしても不思議ではないだろう)