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概要
作中に登場する敵である未知の異生物「プロトデビルン」の内の一体。
一見すると奇抜な格好をしているだけの少女でしかないが、その実態は人間やゼントラーディから「スピリチア」と呼ばれる生命エネルギーを奪って糧とする強大な種族である。
人間の女性と同じ程度の大きさしかないが、「ゼントラーディ基幹艦隊を単騎で容易に壊滅せしめる」と謳われるプロトデビルンの一体だけあり、恐るべき力を備えている。
宇宙空間を生身で行動して目にも止まらぬほどの圧倒的なスピードで飛び回る他、ビームを放つ・バリアのようなものを張って突撃するなどの攻撃は戦艦を容易く沈める威力を誇り、物体をすり抜ける・生物に憑依して操るなどといった特殊能力まで有している。
そもそも、スピリチアを吸収された者は廃人となってしまうため、高速で動き回って軽く「食事」を行うだけで、一個艦隊程度は瞬く間に無力化されてしまうほどである。
しかし、これでもプロトデビルンの中では敵地への潜入工作を得意とする個体であり、戦闘は本分ではないというから驚きである。
性格は好奇心旺盛で自由奔放、精神的にやや幼い傾向が強いが、それ故に残酷で容赦がない一面もあり、自分たち以外の生物は基本「ただの餌」としか見做していない。
活躍
バロータ星系第4惑星に仲間と共に封印されていたが、先に復活した仲間のギギルが溜め込んだスピリチアを使用して復活させた。
しかし、プロトデビルンの首魁であるゲペルニッチは彼女を復活させるつもりはなく、これはシビルに個人的に強い思い入れのあるギギルが独断で行ったことであった。
仕方なくゲペルニッチはシビルにも自身の計画に沿った任務を課すものの、自由奔放な彼女はその命令にほとんど従わず、あたらマクロス7艦隊を襲ってスピリチアを摂取していた。
そこで遭遇した熱気バサラの異常なまでに高いスピリチアと「歌」の影響により、シビル自身が「ゾクゾク」と呼ぶ感覚に苛まれ、耐え切れずに撤退してしまう。
シビルとバサラは互いに強く興味を持ち、シビルの側は「ゾクゾク」の正体を確かめるべく、バサラは歌を聞かずに直ぐに逃げ出すシビルを引き留めるべく、激しい駆け引きが始まった。
邂逅を重ねる内に両者は知らず知らずの内に惹かれ合うようになり、それはプロトデビルンと人間の関係に大きな変化をもたらす切っ掛けとなっていった。
しかし、それは同時に命令無視を繰り返し勝手な行動ばかり取るシビルを疎んじていたゲペルニッチに、本格的に抹殺を決意させる引き金ともなってしまったのである。