概要
ゼントラーディ兵士たちの間で、恐怖の対象として語り継がれてきた伝説の存在。
個体の絶対体は少ないものの、その戦闘力は単独でゼントラーディの基幹艦隊クラスを容易に壊滅せしめるほど強大とされている。
ゼントラーディの彼らに対する恐怖の度合いは遺伝子レベルで刷り込まれているほどのものであり、名前を聞くだけで恐慌状態に陥る者が続出する。
生命体の持つ『スピリチア』と呼ばれる生命エネルギーを糧としており、スピリチアを吸われた者は廃人のようになってしまう。
また、スピリチアを吸った後の廃人を洗脳してコントロール下に置くことも可能。
バロータ星系に属する一惑星に纏めて封印されていたが、同星系を発見したイワーノ・ギュンター率いる人類の調査船団の手により封印が解け、同船団の人員を操って手勢である『バロータ軍』を結成、マクロス7船団に襲い掛かる。
その正体は、かつてプロトカルチャーによって造り出された戦闘兵士『エビル』に異次元から来たエネルギー生命体が融合して誕生したもの。
『エビル』はゼントラーディの上位存在として造られた生体兵器であり、ゼントラーディを率いる者として彼らを抑制する力を持っており、ゼントラーディがプロトデビルンを前にすると精神状態が不安定となるのはその名残りである。
異次元宇宙サブ・ユニバースからエネルギーを汲み上げる事で膨大かつ無限のエネルギーを得ているが、これによりサブ・ユニバースに居住していたエネルギー生命体が汲み上げられてしまい、スピリチア不足による飢餓で暴走を招いてしまった。
その凄まじい戦闘力はプロトカルチャーの科学力とゼントラーディの兵力を以てしても止めることは出来ず、『アニマスピリチア』と呼ばれる一際強いスピリチアを有する者達に封印されるまで、プロトカルチャーの85%以上が死滅するという甚大な被害を受けた。また、洗脳されたプロトカルチャーと戦う為にゼントラーディへ施されたプロトカルチャーへの攻撃を禁止する基本命令が解除され、戦乱によるネットワーク崩壊で再設定できなくなった事で暴走したゼントラーディに滅ぼされる結果となった。
つまり、プロトカルチャーが滅亡する決定的な要因となった存在である。
監察軍
『超時空要塞マクロス』において、ゼントラーディが人類と遭遇する以前から交戦を繰り返しているとされる謎の勢力。
本来の設定では、プロトカルチャーが内部分裂を起こした際の二大勢力の片割れの末裔とされており、彼らと遭遇・交戦するエピソードも製作されるはずだったが、登場予定だったTV版が打ち切りで話数を削られたことによりお蔵入りとなってしまった。
そのため、『マクロス7』にて新たな設定が後付けされ、プロトデビルンによって操られた巨人兵士たちの生き残りがその正体として語られている。