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サーシャ・デヤンスタール・ヴォバンの編集履歴

2017-12-29 16:01:07 バージョン

サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン

さーしゃでやんすたーるゔぉばん

サーシャ・デヤンスタール・ヴォバンとは、「カンピオーネ!」に登場するキャラクターである。

概要

当代では最古参のカンピオーネ。18世紀前半から生きている約300歳の男性で、『ヴォバン侯爵』と称されるほか、最初の権能から『(魔)狼王』等とも呼ばれる。

欧州で最も悪名高き魔王であり、力の信奉者にして戯れで命を奪うなど正に魔王といった性格。「虎の瞳」と称されるエメラルド色の瞳が特徴的な大学教授然とした知的な老人の風貌を持ち、冷静沈着かつ理性的な人物を装っているが、本質は獣そのものである。


権能

貪る群狼(リージョン・オブ・ハングリーウルヴズ,Legion of Hungry-wolves)

ギリシア神話の太陽神アポロン・リュカイオスから簒奪した最初の権能。アポロン神の聖獣にして「闇と大地の獣」である鼠色の体毛を持つ馬並みの大きさの魔狼を使い魔として無数に召喚する。個々の狼は神獣ほどの能力は持たないものの、大騎士クラスの実力者でなければ苦戦するレベルの猛獣である。従僕と同時に使用し騎兵の軍団を指揮することも可能。ヴォバン自身も狼へと顕身でき、野獣の身体能力を得られる。狼化した肉体は召喚した魔狼とは比べものにならないほど強靱で、大型自動車をスクラップにできるほどの攻撃でもほとんどダメージを受けない。巨大な敵と戦う場合は「大巨狼」となることも可能で、体長は最大で30mに達する。この状態の時には口から雷撃を放つことができるだけでなく、権能の元となった神格の影響で太陽に由来する攻撃に対して高い耐性を持つ。

また、周囲にいる他者へ狼の刻印を与え永久に狼の姿へと変えることも可能。その気になれば数十名を同時に変化させられるが、ヴォバンはこの力を意味あるものととらえているため滅多なことでは使わない。自分に忠誠を誓う物への報償、あるいは自分に反旗を翻した者への罰として使用する。


死せる従僕の檻(Death Ring)

エジプト神話の豊穣と冥府の神オシリスから簒奪した権能。自らが殺した人間・神獣・妖魔・魂を持った人造生物などをアンデッド化して自分に従属させる力。従属させられた人間はこの権能に魂が囚われている限り身体が壊れようと時間がたてば再生できる。しかし、判断力が生前に比べ格段に落ちているため戦術行動や予測などができず、生前に持っていた貴重な資質が失われてしまうおそれもある。隷従させている名だたる魔術師達は魔術の知識を一切持たないヴォバンにとって優秀なブレーン役であるため重宝されている。また、人間より格が上である神獣の場合、手元まで召喚することはできないため本拠地のバルカンで待機させている。支配力は絶対的なものではなく、智慧の剣などで権能を停止させられてしまうと捕らえていた魂が解放されてしまいアンデッドを呼び出せなくなる、死者の魂は権能によって無理矢理捕らえられているだけなので敵が精神感応系の権能を持っている場合は逆に利用されてしまうといった危険性がある。

加えて古戦場や墓場などにおいて死者の素性や数を霊視する力も持ち、霊に質問して無理矢理答えさせることもできる。


疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク,Sturm und Drang)

古代朝鮮の嵐を司る三身一体の神風伯・雨師・雷公から簒奪した権能。嵐を呼び、風雨雷霆を操る力。この権能の影響で、ヴォバンの気が昂ぶると周辺が嵐になる。また天候を操作するだけでなく、避雷針のように相手が落とした雷を躱すなどの応用も可能。さらに全力を注げば国家規模で天候を制御できる。


ソドムの瞳(Curse of Sodom)

古代ローマの英雄にして隻眼の軍神であるホラティウス・コクレスから簒奪した権能。その目でみた生物を数に関わらずすべて塩の柱へと変える邪眼であり、この権能の影響か、ヴォバンは『虎の瞳』と呼称されるエメラルド色の瞳をもつ。生命活動は維持させたまま下半身のみを塩にするなどといったコントロールも可能だが、神や神殺しに対しては肉体の一部を一時的に塩化させるのが限度。対象を石化させるアテナの『蛇の邪眼』にも似た能力だが、この権能はあくまで生物が対象で無機物まで影響を及ぼすことはできない。発動中は視力が増大されるうえに透視能力も得られるため遮蔽物を無視して作用する。能力に上限は存在せず、その気になればその場をほとんど動かないまま東京都民全員を塩化させることも可能。

塩化の解除は非常に困難であり最高峰の治癒の力を持ってしても一時的な復活が限界で、作中では時間経過によるヴォバンからの呪力供給停止・「顕聖之符」の破邪の力・天叢雲劍による呪力吸収・禍祓いという4つの要素があって解除できたのが唯一の成功例となっている。


冥界の黒き竜(Otherland's Dragon)

古代メソポタミアの竜蛇の相を持つ地母神イナンナから簒奪した、肉体から分離させた霊魂を体長30mのブラックドラゴンへと変える権能。霊体は実体を伴っており物理攻撃が可能となっているだけでなく、その口からは強力な炎を噴射する。「死を想起させる儀式(自らの心臓をえぐり出す)」を行うことでアストラル界への転移が可能で、目的地へと強制的に送り込む性質があるアイーシャの『通廊』内でも自由に移動できる。仮死状態となった肉体が無防備となるのが欠点だが、竜蛇の不死性により半ば不滅となった霊魂さえ無事なら再生が可能となっている。敵の攻撃によって死亡した場合はたとえ肉体が灰になっていたとしても五体満足で復活できるが、その時に消耗した呪力は1〜2ヶ月の間決して回復しない。また魔狼状態とは異なり太陽への耐性も失われてしまうほか、《鋼》が持つ竜蛇殺しの権能が弱点となる。


劫火の断罪者(Red Punishment)

中国の炎神祝融から簒奪した、地獄の業火で周囲を焦土と化す権能。神すら灼き殺す焔を天から落とし、最低でも都市一つ覆い尽くすまで燃え広がる。以降はいつでも解除可能で、最高で7日7晩燃え続ける。敵地や戦場を一撃で焼け野原に変えるほどの威力があるが、呪力の消耗が大きいため連戦では使いづらく、遠距離から焼き払うという性質から神殺しのようなしぶとい相手を倒しきれる確証もない大味な攻撃であるため、実質焦土戦術向きの権能。


血の聖餐祭(Bloody Blessing)

インドの戦闘女神カーリーから簒奪した権能。血を見た者・臭いをかいだ者・味わった者を数の制限無く対象とし、血を求める殺傷本能に覚醒させる。対象の肉体は強化されて鬼のような戦闘能力を得られるが、凶暴化し手近な生き物を本能のままに殺そうとする殺戮鬼となってしまう。よほど強靱な精神力の持ち主でなければ衝動を押さえ込むことが出来ない。羊1頭程度の犠牲で軍勢を十数万単位で殺し合わせて壊滅させられる強力な権能である。


生ける呪文書(Singing Spellbook)

テンプル騎士団の秘神バフォメットから簒奪した権能。魔術の使い手から知識と術を無理矢理奪い(対象からは1つだけ、犠牲者からは全て)、適当な紙の束に文字化して刻みつけ表紙に口のついた呪文書として保管する力で、ヴォバンの指示で魔術を行使することが可能。《死せる従僕の檻》の方が利便性が高いため本人もあまり使わない。


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カンピオーネ!


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