性別:男/女
声:選択したボイスによって異なる
クラス:選択したクラスによって異なる
概要
PSO2における主人公でありプレイヤー自身。第三世代のルーキーアークスで全てのクラスに対するフォトン適性を持つ。そのことからあらゆる武器を使いこなすほか、全クラスマスターに等しい実力と公式に記載されている。
当初は才能のある普通のアークスに過ぎなかったが、数々の強敵との戦いや仲間たちとの出会いにより、オラクル最大戦力と呼ばれるほどに成長し、人々から信頼される英雄となっていく。
EP4からは守護輝士(ガーディアン)の地位に任命され、EP5の登場人物(オメガ人)からはこの名前で呼称されるようになる。守護輝士とはアークスの中でリミッターの影響を受けず力を行使できる存在であり、またあらゆる指揮系統に属さず己の意志での行動が許されている。
戦闘能力
EP1開始当初は、先輩のゼノやゲッテムハルトに助けられるなどルーキーらしい面が見え、六芒均衡のヒューイやダークファルス【巨躯】に後れを取るところも見られた。
しかしEP2の半ばでは世が世ならレギアスが六芒均衡に指名したかもしれない(カスラ)と称され、EP4では上述のようにオラクル最大戦力と呼称されており、終盤ではドラゴンボールばりの戦闘を繰り広げる人類の極致に一騎討ちで勝利するなど、完全に規格外の存在と化している。そのためEP3からは基本的に負けイベントは存在せず、個人の戦闘能力では殆ど負け知らずとして描写されている。
能力
ストーリーが進むにつれて様々な能力を見せている。
時間遡航
主にEP1~EP3で使用。シオンから授かったマターボードを用いて時間を移動し、過去を改変する能力。色々と矛盾が生じるがその辺は上手く噛み合うようになっているらしい。
ダーカー因子吸収
ダーカーの侵食を受けた生物からダーカー因子を吸収し救い出す能力。ダークファルスの力も例外ではなく、主人公は無意識に【巨躯】の力を喰らっている。因子を吸収するのはアークスなら誰もが持つ能力だが、主人公やマトイは格段にその力が強いという設定。
ダーカーやダークファルスの力を弱められるが、因子を吸収し過ぎると大変なことに…
ダークファルスの力の浄化(中和)
EP4で(唐突に)初めて使用した能力。ダークファルスに自身のフォトンをぶつけ、邪気のない無害な存在へと変えてしまう。設定資料によれば記憶と力も封じることができるとのこと。
ダークブラスト
EP5から体得した能力。ダークファルスの力を用いて変身する。さながらダークヒーロー。
劇中での役割
EP1の頃はカメラマンと呼ばれていた。理由はイベント中は基本的にプレイヤーは動かず、NPCが行動・会話するため。なのでプレイヤー自身はイベント中に棒立ちで、NPC勢だけ動くというシュールな光景が見られる。身もふたもない言い方をすれば、ストーリーを進めイベントを起こすのはプレイヤーだが、イベントで活躍するのはNPCということ。選択肢など存在するが、ポジティブなのもネガティブなのも選んでも結果は変わらない。
EP2からは徐々にプレイヤーに動きが見られるようになり、EP1と比べてイベント中に棒立ちしなくなった。後半になってくるとイベントにおける戦闘シーンも描写されるようになったが、固有の武器を所持していない関係上、落ちている武器を拾って使うというこれまたシュールな光景がみられる。特定の武器を使わせるとプレイヤーの方々から自キャラはこんな武器は使わないという苦情を考慮したのかもしれないが……
EP3ではなんと運営自身がプレイヤーにある程度の設定を設け、それをストーリーに組み込む形で描写されている。EP3設定資料集では制約が多く運営側で勝手な味付けはできないと述べているが、そんなことはなかった。例えばプレイヤーには特殊能力があり、それを主軸にストーリーが展開するようになっている。特殊能力に関しては上記の項目を参考にされたし。
EP4になるとプレイヤーにコートエッジ(ソード)とコートダブリス(ダブルセイバー)の二つの固有武器が設定され、イベントではこれらを振り回して立ち回ることに。EP1と比べると凄まじい進歩である。しかしEP4では主人公はプレイヤーではなくヒツギになっており、プレイヤーの役回りはヒツギのサポートであると運営が明言している。この辺りになると仲間のピンチに颯爽と駆けつける描写が多くなっている。
ちなみに各EPのクライマックスなどで見せ場が多く与えられているのがNPC勢であり、プレイヤーの役回りは基本的に彼らの補助である。EP4では序盤こそ見せ場も多かったが、中盤は完全にヒツギのサポートに回るため出番をとられがち。
EP5になるとその辺りの苦情が多かったらしく、「プレイヤーの皆さんにとって一番のキャラは自キャラ」と酒井Pが語り、EP5はプレイヤーに主人公らしい活躍をさせるのを一つのコンセプトにしている。EP4で主人公だったヒツギは人気投票では散々な結果であり、木村Dは「プレイヤーの見せ場を食ってしまった」ことを理由の一つに挙げている。
劇中にはそれなりに多くの敵キャラが登場するが、プレイヤーが倒したと言える敵はごくわずかであり、一騎討ち等もあったが殆ど引き分けに終わっている。このことから劇中におけるプレイヤーがどの程度の強さかはっきりしなかったが、上記の通りEP4では最大戦力と呼ばれたり、人類の極致さんに勝つなど単体での戦闘能力は最強クラスのものとして描写されるようになった。どちらかと言えば負けイベントを起こさせず、NPCの補助的な役割であるが。
ストーリーにおける軌跡
EP1
序盤は世界設定の紹介がメインとなる。プレイヤーは謎の女性シオンから授かったマターボードを用いて事象(武具)の回収を依頼される。プレイヤーは知らない内に過去を遡り、歴史を改変することとなる。終了任務の日に戻ったプレイヤーは、ダーカーの襲来から逃げ遅れた女の子マトイを保護。そして別のルートでは【仮面】なる謎の人物と出会い、いきなり命を狙われる。しかし居合わせたゲッテムハルトによって事なきを得る。
やがて情熱をなくした鍛冶屋ジグのために特殊な武器の破片を探すこととなり、敵として【仮面】なる人物と破片の争奪戦を繰り広げる。ジグに預けて修理を行ったが、アークスシップにダーカーの群れが強襲した際に何者かに盗まれてしまう。一方で地質学者ロジオと知り合い、アークスが惑星ナベリウスに何かを隠していることが判明する。調べていくうちにプレイヤーはダーカーの親玉ダークファルス(以下DF)との決戦場所が惑星ナベリウスだったことを突き止める。実は40年前、ダークファルス【巨躯】とアークスの闘いが起こったが、どうやっても倒せなかったためナベリウスに封印したのだ。ダークファルスは倒せないという事実を粉飾するためにこの事実を隠し、ナベリウスはダーカーが出現しない平和な惑星で探索する価値がないと広めていた。クラリッサとはこの封印を解くための鍵であった。
しかしその事実に気づいてしまった者がもう一人いた。それはプレイヤーの先輩アークスに当たる狂戦士ゲッテムハルトであった。彼は10年前の大規模な闘いでダークファルス【若人】に恋人シーナを殺されており、その復讐心からダークファルス【巨躯】の封印を解き殺そうとするが、強い闘争心に引き寄せられた【巨躯】はゲッテムハルトに憑依し、依代としてしまう。プレイヤーと仲間たちの力を合わせても【巨躯】の足止めが精一杯で、先輩ゼノと六芒均衡の三カスラが囮となって、プレイヤーたちは撤退。難を逃れる。後にカスラは帰還したが、ゼノは行方不明となってしまう。
その後、【巨躯】のことを秘匿していた上層部にアークスたちの不信感が募ることとなり、これを誤魔化すため上層部はクーナなる少女をアイドルとしてデビューさせ、人々の興味をこちらへと移させた。実はクーナの正体はダーカー専門の始末屋であり、研究施設で実験体として育った過去があった。同じく研究施設で育った造龍(クローム・ドラゴン)ハドレッドとは姉弟のような間柄だったが、ハドレッドは突如研究室を破壊して逃走。クーナはこれを殲滅するべくアイドル活動をしつつ、始末屋としてハドレッドを追っていた。その過程でプレイヤーと知り合うこととなり、なんの疑問もなく裏切り者ハドレッドを殺そうとしていたクーナは、プレイヤーから裏切った理由について問われたことで疑問を覚えるようになる。
実はハドレッドはクーナが受けるはずだった死亡確定の人体実験の身代わりとなり、その結果大量のダーカー因子を投与されたことで暴走したのだった。ハドレッドはプレイヤーとクーナによって討たれ、クーナは死に行くハドレッドのために彼が好きだった歌を別れの言葉として告げたのだった。以降はクーナもプレイヤーに心を開き、仲間として接してくるようになる。
EP2
謎の少年シャオと出会ったプレイヤーは彼に導かれるまま歴史改変を行う。それは【巨躯】が復活し、ゼノが行方不明になったあの日だった。シャオの頼みによって現れた六芒均衡の二マリアとその弟子サラと協力し、ゼノを救出。【巨躯】を追い詰める。しかし突如現れた【仮面】の妨害により取り逃してしまう。
遺稿は研究室の総長ルーサーとの闘いに身を投じることとなる。ルーサーの正体はアークスやオラクルを生み出した支配階級フォトナーの一人であり、歴史の影でオラクルの裏トップとして君臨し、自身の傀儡として三英雄を従えていた。ルーサーの目的はシオンを吸収し、その膨大な知識を得て全知を得ること。シオンが渡したマターボードとは、それを阻止するためにプレイヤーを導くものだった。ついにルーサーはマザーシップに眠るシオン本体と接触が可能となり、全知を得るべく行動を起こす。プレイヤーはシオンの導きによりマトイと共にマザーシップへと向かう。だがそれを見越していたルーサーは三英雄レギアス(六芒均衡の一)に命じ、アークスのほぼ全員をアビス(催眠術)によって洗脳し、プレイヤーへの刺客として差し向ける。襲い掛かる仲間たちを退け、プレイヤーは三英雄(レギアス、カスラ、クラリスクレイス)と対峙。プレイヤー側には同じく六芒均衡の偶数番(イーブンナンバー)のマリア、ヒューイが味方に付いていた。そこへ六芒均衡の四として復活したゼノが駆けつけ、プレイヤーと共にカスラと死闘を繰り広げる。しかしカスラに勝つことはできず、彼の目的が時間稼ぎだったことが判明。放送をジャックしたクーナがアークス全員に向けてルーサーや研究室の悪事を暴露。その上でアビスを発動しアークスたちの洗脳を解いた。目論見が崩れたルーサーはクラリスクレイスの劣化クローンを送り込み、六芒均衡ごとプレイヤーたちを始末しようとする。レギアスはルーサーにオラクルを滅ぼすと脅されて従っていたに過ぎず、こうなってはルーサーに仕える意味がないと反旗を翻し、プレイヤーとマトイのために道を切り開く。
中核にてついにルーサーと対峙するが、彼はオラクルの管制を司っていたため、重力波を操ってプレイヤーとマトイを無力化。更には各アークスシップの生命維持装置を停止させ、オラクルを滅ぼそうとする。レギアスはこれを危惧していたため今まで逆らえなかったのだ。何もできないままシオンはルーサーに取り込まれてしまうが、その瞬間シオンが反旗を翻し管制を封じる。ルーサーの動きを止めている間にシオンはプレイヤーの手によって消滅。これこそがシオンが望んだ結末であった。オラクルの管制はシオンの分身シャオが引き継がれることとなり、逆上したルーサーはプレイヤーを殺そうとする。そこへ駆けつけたゼノとクーナを加え、ダークファルス【敗者】としての本性を現したルーサーと対決。拮抗する実力で渡り合うが、【敗者】は宇宙のすべてを滅ぼせば自分が全知というトンデモ理論を展開し、手始めにマザーシップを侵食して取り込み、プレイヤーたちを皆殺しにしようとする。しかしシオンの残留思念と滅びたフォトナーたちの精神により【敗者】は動きを封じられ、その間にプレイヤーたちはマザーシップを脱出。帰還後、ダーカー要塞へと変貌したマザーシップに乗り込み、今度こそ【敗者】と決着をつけた。プレイヤーに追い詰められ倒されたかに思えた【敗者】だったが、密かに生き延び逃走しようとする。そこへ現れたのは彼の傀儡として動いていたレギアスだった。【敗者】はレギアスを懐柔しようとするが失敗し、胴体をぶった斬られてあえなく死亡。だが突如として現れた新たなダークファルス【双子】が【敗者】の死体を喰らって取り込み、複数の複製体(クローン)として出現させレギアスたちにけしかける。駆けつけたプレイヤーによって【敗者】複製体は素手で殴り倒され、残りの複製体を倒したレギアスたちもマザーシップから撤退した。