概要
周囲にはオタク趣味を隠している方々のこと。
「むっつりオタク」とも呼ばれる。
理由は親や周囲がアンチ二次元、純粋に本人が恥ずかしい等色々あると思われるが最大の理由は後述の最悪のタイミングで起きた最悪の事件であろう。
ただしオープンオタクが痛車を町中で走らせるなど「いくらなんでもこれは…」と呆れる反応もあるかもしれない。
ただしターゲット層が広い作品であれば隠さずに堂々としていることも。
歴史
時は1980年代。まだ新興の文化であったオタク趣味が「幼児の遊びであるアニメやピコピコをなぜ青少年がやっているのか」「根暗」と賛否両論で値踏みされていた時代。
コレ自体は仕方ない。携帯電話だって当初は「電波が体に悪い」と忌避されたし、健全なスポーツ代表の野球ですら、当初は「野球をやるとバカになる」なんて言われた。
ただ当時は好景気もあり、まあ平和な世の中だしそういう暇人も出てくるだろうとして受け取られていた。
しかしある日突然、世間の目は圧倒的な生理的嫌悪感と共に一気に「否」へと傾くことになる。
宮崎勤元死刑囚が起こした女児相手の猟奇殺人事件。これがその後のオタクたちの運命を決定づけたのである。
「新たな文化の草創期にそれをが原因の凶悪事件が起きて社会そのものに嫌悪感を抱かれる」。規模は違えど、有名ライトノベルソードアート・オンラインのような展開がずっと前に現実で起きていたのだ。
事件そのものについてはマスコミのよろしくない報道姿勢やら、宮崎勤はオタクではないやら、当時の日本社会党女性議員旋風との関係等、未だに色々な意見があるのだが、それは今は横においておく。
いずれにせよ、宮崎勤事件のせいでオタクに対する風当たりがハリケーンのごとく強くなったことは紛れもない事実である。
そしてオタクは「いくら叩いてもいい相手」となり、時間が事件を風化させるまで地下に潜ることを強いられるようになる。隠れオタクの誕生(もしくは爆発的に増えた)の瞬間であった。
過激なバッシングこそ次第に減っていったものの、当時、世界的ヒットを始めていた日本のコンテンツ産業について、ジブリ等の一部を除いて主要メディアはほぼ黙殺に近い扱いか、時にゲーム脳のように問題視をした。
2000年代になっても黙殺傾向は変わらないどころか、全日帯アニメの衰退によりさらに強まったが、インターネットを経由して、大都市の若者が中心だったオタク文化が徐々に地方にまで浸透。インターネットが新しい文化だったこともあり、都会的で最新鋭の文化として受け止められるようになった。また、このときの体験がいわゆるネット対マスコミの構図を生んでいる。
2010年代になると世代交代により、身も蓋もない叩きはなくなりはせずとも、明らかに減った。もはや、大人がテレビゲームをしていても、ニチアサを見ていても、電車を撮っていても、誰も文句を言わない。そして黙殺もされなくなったどころか、マスコミは「日本文化の代表」などと手のひらを返すようになった。
一方で、オタク文化が公になったことで、自主規制、レーティング規制、バッシング、最悪発禁処分などの締め付けが厳しくなっているのも事実である。また隠れオタクの時代は世間を見返すために、エログロながらも作り込まれた作品が多く作られたが、そうした作品は減ってきている。
隠れオタクの一例(二次元)
- 八王子直人(イジらないで、長瀞さん)
- 早川千夏(うちの会社の小さい先輩の話)
- 室崎みよ(お兄ちゃんはおしまい)
- 更科郁斗(会長はメイド様!)
- 咲村さつき(きみは四葉のクローバー)
- 風間トオル(クレヨンしんちゃん)
- 藤崎琴音(競女!!!!!!!!)
- 滝谷真(小林さんちのメイドラゴン)
- 立花里美(ダンベル何キロ持てる?)
- 日下部雪(亜人ちゃんは語りたい)
- 周防有希、谷山沙也加(時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん)
- 滝本ひふみ(NEWGAME!)
- 瀬川茜(ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?)
- 新井珠子(ばらかもん)
- ルーシュ・ブリタン(姫様“拷問”の時間です)
- ベルファンガン・クルーゾー(フルメタル・パニック!)
- アザゼル、サルガタナス(ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。)
- 兎沢深澄(劇場版SAO 星なき夜のアリア)
- 渡辺彩花(僕らはみんな河合荘)
- 下村雅子(まじもじるるも)
- 八塚万智(ましろ色シンフォニー)
- 山里結(ましろのおと)
- 中村千鶴(告白実行委員会)
- ゾンビーナ(モンスター娘のいる日常)
- 若瀬いずみ(らき☆すた)
- 千石涼(落語天女おゆい)
- 松山椿(リンカイ!)
隠れオタクの一例(三次元)
実在の人物
隠れオタクをモチーフにした作品
関連イラスト
関連タグ
オタバレ:隠していたのが周囲にバレた場合。