フィンラル・ルーラケイス
ふぃんらるるーけいす
人物
変人揃いの黒の暴牛においては比較的まともな性格の青年であるも、任務に支障を来すほどの無類の女好き。
攻撃型空間魔法の使い手を数多く輩出する名門貴族・ヴォード家の長男だが、暴力を好まなかったため攻撃型空間魔法を得意としなかった。
しかし、弟のランギルスは攻撃型空間魔法を得意としたため、家族は弟のランギルスだけを可愛がり、家族に愛されなかった。
弟曰く「重圧に耐えきれなくなって家を出た」
現在金色の夜明けの副団長となったランギルスとは兄弟であるものの完全に見下されているが、温厚な性格と家の事情による負い目があるため基本何も言い返さず黙っている。
だが、王都防衛戦の際にアスタとチャーミーが馬鹿にされたときは
「俺のことは馬鹿にしても構わない・・・いくらでもな
だが黒の暴牛の団員のことは馬鹿にするな・・・!!」
と言い返し、怒りの感情をあらわにした。
その仲間思いや優しさは黒の暴牛メンバーにも伝わっている。
アスタとの共闘後、特訓などで徐々に自分の力の使い方を理解していき、
ロイヤルナイツ選抜戦の時、実力を発揮していく。
(後述するが彼は攻撃は駄目だが支援系は凄い)
そして選抜試験の時、弟であるランギルスと対決。
向こうのクリスタルを能力で転移させた他のメンバーに破壊に行かせ、
空間魔法の特性で弟を足止めしつつ、修行で得た新魔法「堕天使の羽ばたき」
(効果:触れた相手を強制的に他の場所に空間移動させる)を弟に使うと宣言する。
だが、その宣言の際「オレはオマエを傷つけたくない」と言ったことがランギルスの癪に障る。
と言うのも、フィンラル側からしてみれば家ではランギルスがひいきされていたりしていたが、
ランギルスからすれば家族以外からの周囲からの人物評が上である事や自分自身は両親にひいきされているとは言え、
結果を出し続けなければ褒めて貰えない上に家の重圧感もあり、また2人の(正確には次代の当主の)婚約者の女性がフィンラルに惹かれているのではと言う嫉妬、
諸々含めて唐突に「キレてしまった」。
禍々しい魔力を放ち始めた弟にランギルスはかつて戦った敵を想い出したが、「アイツは俺の弟」と
気持ちを切り替えこのままでは弟が危ないと弟を止めようとする。
自身の空間魔法で対抗しようとしたが、耐えきれず体のあちこちに穴が開く瀕死状態となってしまう。
さらに暴走し続けるランギルスにとどめを刺されそうになるがアスタ達が止めに入り、
治癒魔法をたたき込まれて何とか一命はとりとめる。
だが、意識は戻らず王都の病院に入院することとなった。
戦闘能力
魔法の中では希少とされている空間魔法の使い手。
名前の通り空間と空間を繋いでその中を通り移動することができる(上下左右関係なく空間を繋ぐことが可能)が、自分が行った事のない場所は不可。
攻撃魔法は使えないが、空間魔法の瞬発力と正確さは 白夜の魔眼の幹部ヴェットにも認められるほど高い。
基本は仲間のサポートに回ることが多い。
そう、攻撃魔法は一切使えないのだが補助関係に関してはフィンラルは非常に秀でている。
アスタと共闘したときはバネッサと共に援護に回り前衛型のアスタの攻撃を確実に
当てるようにしたり、自分の攻撃を一切捨てて(そもそも出来ないのだが)
攻撃が出来る仲間を有利にするように補助に回れば攻撃力が倍増する。
更に、攻撃は出来なくても相手を戦線に復帰できない場所や遠方に送ってしまえば、必要以上に傷付けずに事実上、勝利する事も可能。