双子葉植物綱キンポウゲ目キンポウゲ科に属する毒草。
日本には約30種程自生している。
花の色は紫色の他、白、黄色、ピンク色など。
多くは多年草である。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。
根に大量のアルカロイド系の毒物を含有し、誤って摂取すれば死ぬ事もある。毒の威力は非常に強く、ドクゼリ、ドクウツギと並んで日本三大有毒植物の一つとされる。嘗ては世界各地で狩猟用の毒矢に塗布する毒の原料とされた。
その一方で、トリカブトの根を乾したものは附子(ぶす)または烏頭(うず)と呼び、漢方薬として用いられる事がある。
また花蜜や花粉にも毒が含まれており、ミツバチがそれらを集めて猛毒の蜂蜜を作ってしまう事がある(食べれば勿論中毒する)。その為、養蜂家はトリカブトの自生する場所では決して蜂を放さない。