概要
『大正野球娘。』は、平成19年(2007年)より日本で制作されているライトノベル作品、および、これを原作としてメディアミックスで制作された同名の作品群。
まだ女性の社会進出が一般的でなかった大正末期にあって野球を始め、さまざまに努力を重ねる少女達の、明るい学園生活が描かれる。
トクマ・ノベルズedge(徳間書店)から刊行されている神楽坂淳のライトノベルであり(イラストは小池定路)、これを原作として、平成21年(2009年)までに漫画、ドラマCD、テレビアニメ、および、コンピュータゲームが制作された。
「たいやき」と省略されることもある。
ストーリー
時は大正14年。東邦星華高等女学院に通う鈴川小梅は親友である小笠原晶子の誘いで野球を始めることになった。きっかけは晶子の許婚である岩崎荘介が晶子に対して発した何気ない一言にあり、それは、「女性に学歴など不要」で「主婦として家庭に入るべき」との、当時の社会ではごく一般的な考え方ながら男尊女卑の意識に強く支配されたものであった。内心これに反発した晶子は態度を硬化させ、許婚が打ち込む野球でもって彼の鼻を明かしてやり、旧態然とした認識を改めさせようと思い立ったわけである。
小梅もまた晶子の気持ちを知って共感し、その目標に賛同したのであったがしかし、誘った晶子ともども野球のルールなどまるで知らなかった。加えて、野球を始めるにあたって必要な9人のメンバーを集めることも難しく、あの手この手で奔走することとなるのである。