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概要
濃く暗い灰色の肌に黒の体毛を生やすウルフ属の魔物娘。アヌビス同様指の数は四本である。デーモンやデビルのように白目にあたる部分が黒色になっており、その中心には燃えるように耀く瞳がある。
その気質は地獄の業火のように熱く、有り余る肉欲を常にもてあましている。
男性の存在を嗅ぎ付ければ直ぐさま襲いかかり(性的な意味で)喰ってしまう。
相手が強い男性だろうと構わず挑みかかり、自分のモノにしようとする。
ひとたび交われば、その男の精も根も尽き果てるまで絞り尽くし貪り尽くす。
他のウルフ属は人間に懐きやすく、狂暴なワーウルフですら力を認めさせれば主として認識し従うようになるが、そうした傾向はヘルハウンドには無縁なものである。
彼女達を自分に懐かせようと試みる男達もいるが、それが成功した試しは無い。
ヘルハウンドたちはプライドが高いわけではなく、そうした男たちも拒むこともなくノリノリで受け入れるが、性交中にマウントをとれたと思い込んだ者もその隙をつかれて逆転され、逆に彼女達のモノにされてしまう。
ヘルハウンドのものになった男性は乱暴に扱われたり粗略にされたりはせず、むしろ弱いために、守るべき対象として大切にされる。
唯一のオスと定めて男を娶る一途な面を持ち、夫を傷つけようとする者はヘルハウンドの逆鱗に触れ、それこそ地獄を見ることになる。
ヘルハウンドは遠い昔、冥府のとある神により番犬として創造したと伝わるが、神々ですらヘルハウンドを飼い慣らす事はできなかったようである。