概要
ヘルレルムの研究施設「ゲーセルシャフト」に所属する学者で、学派「終結」の代表研究員。
愛称は「アーニャ」
プロフィール
誕生日 | 不明 |
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身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
年齢 | 不明 |
性別 | 女性 |
属性 | 光 |
所属レルム | ヘルレルム |
趣味 | 不明 |
好きな物 | 不明 |
嫌いな物 | 不明 |
人物
容姿
濁った紅い瞳の周りは濃いアイシャドウのような隈で黒ずんでいて、くすみ乱れた金色の髪には実験で使われたであろう薬品らしきものが付着している。
黒く丈の短いワンピースの上に大きい棘がついたベルトを巻いて、その上に袖が薄汚れた白衣を身にまとっている。ヘッドドレスとニーソックスを身に着けているが、あしらわれているフリルの先が白衣と同じように薄汚れている。
疲れたような顔が常に笑んでおり、対面する者に狂気を感じさせる程の風貌となっている。
奇怪な人形『ファッティ』と『スレンダー』を常に伴い、切れ味抜群のチェーンソー『ケルベロス』を持ち歩いている。『ケルベロス』は研究に使用する検体を解体するために使用する。
性格
自由奔放で奇行を繰り返す変人。
自分の気分のままに動くため、会議を無断で欠席したり、スパイラルを追い回して舐めまわしたりするなど常識外れの行動が多い。
語尾に「ですの」を付けたり、台詞中で強調する二字熟語を何度も繰り返したりするなどの特徴的な喋り方をする。(例:「頭が悪いなら、わたくしが改造改造改造して差し上げますの」)
近寄りがたい変人ではあるが、初対面のハル達にゲーセルシャフトへの入会方法を教えたり、ちょこについての検査結果と考察をハルに伝えるなど、本質的には親切な人物である。
学者としての実力
8歳で学者として公式に認められ、それ以降次々と高い評価の研究結果を発表する程の天才。
エキセントリックな見た目とは裏腹に的確な正論を述べるため、会話の主導を握る場合が多い。
スパイラルについての研究を行っており、前述でスパイラルを舐めるなど研究のためなら人道に反しない限りどんなことでも積極的にやる姿勢を貫いている。
経歴(ネタバレ注意)
「さようなら……わたくしの、大事な大事な思い出たち!」
元々は『実在』に所属するアナトミア夫婦の娘で、アレーティア自身も8歳の時に『実在』の学者となる。
両親は娘に研究者としてのキャリアを求めるあまり、研究室に監視装置を配置する等をして彼女に研究することを強いていた。
そのため、アレーティアは両親に認めてもらうためには研究で結果を出す事しか無いと考え、両親の思惑通り研究に没頭していった。
そんな彼女の姿を哀れに思った当時の『終結』の代表である長老は、彼女を『実在』から移籍するよう働きかけ、『終結』へと引き入れた。この時のアレーティアは現在のような奇人変人ではなく、内気で心優しい少女だった。
長老はアレーティアに人並みの幸せを願い、彼女に仲間を与え、研究以外の幸せもあると説いた。
アレーティアは『終結』で研究員のファーガスとスレム、助手で長老の孫のメモリと日々を過ごし、研究で凍てついた心を徐々に溶かしていった。
その時、ゲーセルシャフトで最も影響力のある『統一学会』への参加を両親から促された。両親の期待に応えるために無理をしてしまい、長老からストップをかけられた。
しかし、アレーティアはどうしても研究成果を出したい一心で長老に頼み込み、長老は彼女の意思を組んで共同研究を進める事にした。
共同研究のテーマは「生物から絶望を取り除く手術」で、前段階のマウスを使った実験は成功をおさめた。実験の成功を確認した長老は、周りの反対を押し切り自分自身を被験者とした人体実験を決意する。
そして人体実験の手術実施の時、アレーティアと長老の精神が混線し、長老の研究に関する記憶が流れ込んでしまった。
実験は間違った方向で成功し、アレーティアは研究に関するあらゆる知識と意欲を手に入れた代わりに記憶を長期間保持することが出来なくなった。そして消えゆく記憶を補うために、研究室の壁等にメモを貼り付けていき、そうしていくうちに現在のアレーティアの人格が形成されていった。
被験者である長老は研究に対する熱意を失い、アレーティアを不幸にしてしまった絶望からスパイラルへと変貌する。スパイラルとなる前に、長老はアレーティアに居場所を残す事と、ファーガスとスレムのキャリアに汚点を残さないために、彼女以外の『終結』のメンバーを解散させ、アレーティアを『終結』の代表研究員に指名した。当初は解散に猛反対だったファーガスとスレムは、長老の最後の願いを最終的に聞き入れる。その代わりに、いつかアレーティアの記憶を取り戻すことを目標にしてそれぞれの道を行くことを決めた。
その後、アレーティアは研究の結果を『統一学会』発表し、最優秀賞を受賞する。授賞式の当日、アレーティアは自分の意思に従ってスパイラルとなった長老の元へと赴き、ファーガスとスレムと共に長老を打ち倒す。
後に、アーニャは常に自分に伴わせるための人形「ファッティ」と「スレンダー」を作成する。それは、かつて一緒にいた仲間を忘れないために、彼らを模した記録だった。
「本当に……本当に……! 愛してくれて、嬉しかった……」