概要
2014年に行われた第27回少年シリウス新人賞において、大賞を受賞した作品。作者は清水茜。
漫画はたらく細胞の元ともいえる作品である。こちらで読むことができる
設定について
現在連載されているものと比べると、赤血球が帽子をかぶっていなかったり、腕章をつけているなど見た目に違いがあるものや、性格が全体的にドライな印象をうける。
また白血球に寿命が存在する。ただし、実際の細胞の働きとはやや異なり、一定の仕事をこなすと単球によって脾臓へと連れて行かれる仕組みになっている。
細胞たち
こちらは読みきり時のものになるため、現在連載中のものとは一部異なります
赤血球(AE3803)
番号は現在と同じAE3803。
ジャケットと短いズボンは変わっていないが、帽子をかぶっておらず、腕に十字マークと赤血球の文字がある腕章をつけている。また特徴的なアホ毛もなく、髪は後ろでひとつに縛っている。体内にガン細胞がいると知った際は公衆電話でチーフに仕事を代わってもらえないか考証するなど、仕事意識は低いが、ヘルパーT細胞達を縛り上げて台車に積み無理やり連れてくるなどアグレッシブな面も。
なお彼女以外の赤血球は登場しない。
白血球(Uc-16609-1116)
全体的にやや幼い印象を受ける。帽子には「1116」とかいてあるが、番号は現在とは違い、だいぶ長い。服は現在のものよりもだいぶシンプルになっていて、腕章は赤血球同様十字に白血球の文字が付いたもの。
武器は現在と同じくナイフを使用する。
ガン細胞を倒した後、寿命を迎える。もう会えないのかと悲しむ赤血球に、単球によれば骨髄で分化されまた生き返ることを知らされ、別れを告げた。
白血球(1117)
物語終了後、赤血球にペンを貸してほしいと頼んだ白血球。1116同様目つきが悪い
血小板
幼女の姿は変わらずだが、マスコットキャラクターのような風貌となっている。なお自身のスマホを持っている。
キラーT細胞
黒のジャケットを着ておらず、前も空けている(モノクロなので色は不明)記憶細胞、抗体生産細胞とは仲が悪く、ヘルパーT細胞からガン細胞を倒すように言われても「一緒に仕事をしたくない」という理由で突っぱねた。
また素手ではなくサバイバルナイフらしきものを武器にしている。
ヘルパーT細胞
現在とそれほど容姿は変わっていないが、デスク周りの描写や赤血球への投げやりな対応もあって、冴えない中間管理職のような感じのキャラ。3人の仲が悪いことを知っており、赤血球に相談された際も無理だろうと否定的な考えだった。
NK細胞
見た目の変化は特になく、キラーT細胞との不仲やガン細胞を見つけた際も真っ先に攻撃したりと、キャラ面でもほぼそのまま。
記憶細胞
容姿は現在とそれほど変わっていない。また本ではなく単語帳のようなものを持っている。
だいぶ口が悪く、キラーT細胞が苦戦してると知った際に「ザマァっていっといて」と辛らつなコメントを残したが、赤血球に諭され謝罪とガン細胞を倒すよう促した。
抗体生産細胞
役職や容姿から、現在のB細胞と思われる。NK細胞のことを「ニート細胞」といって笑っていた。
記憶細胞同様、ニート細胞といったことを謝罪した。
マスト細胞
記憶細胞のせいでアレルギーになったらしく、マスクをつけて常に咳をしているが、それ以外容姿に変化は見られない。感情的になりやすい上に仕事に対してはかなり雑で、「話を聞いてくれない」という理由で八つ当たり気味にヒスタミンを放出していた。
ネフロン(腎小体)
本編未登場のキャラクターで、腎臓の管理者と思われる。細胞たちをガン細胞の元へと送り届けた。
ガン細胞
容姿にそれほど変化はないが、Tシャツに「細胞」の文字が無い。腕を自在に変化させ、核を貫かれても死なない。意識はあまり無いようで、「敵」「殺す」など簡単な言葉を喋る。
単球
容姿事態に差異はないが、会話が可能。白血球が寿命を迎えたため、彼を脾臓へと連れて行く。