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VAPEの編集履歴

2018-09-14 15:58:23 バージョン

VAPE

べいぷ

ベイプ、日本国内では電子タバコと呼ばれる喫煙器具または喫煙方法。食用アロマリキッドを加熱し、発生した煙を吸引する。

概要

2018年現在、様々な形状の器具が存在して外観は一定しないが、機構としては植物性グリセリン主体のリキッドを電熱コイルで加熱し、発生した煙を吸引するスタイルでほぼ確定している。


日本国内では「電子たばこ」と呼称されているが、薬事法の都合でニコチン入りのリキッドは販売や譲渡が禁止されているため、大半のユーザーは香料のみ添加されたリキッドを使用しており、そのため「ニコチン・タール0の禁煙補助器具」を謳い文句にしている製品もある。


煙の成分は植物性グリセリン(VG)で、強すぎる粘性を薄めるためにプロピレングリコール(PG)と半々に割られたものが多く流通している。いずれも人体への悪影響は極めて少ないとされるが、猫など一部のペットに対してはPGが有害となる点に注意。


VGとPGによる粘性のある液体に香料を加えたものが「リキッド」である。

このリキッドを、コイルを巻いたコットンあるいはシリカウィッグなどに染み込ませ、コイルを加熱して気化させると、粒子が煙状の蒸気が発生する。この煙の量が通常の紙巻きタバコに比べて非常に多いため、「爆煙」と呼ばれ好まれる傾向にある。煙をアート的に吐き出す「トリック」を行う者もいる。


コイルとリキッドタンクが一体化した「アトマイザー」と、制御用マイクロチップを搭載したバッテリー部「MOD(Modify)」に分かれているものが、2018年現在は一般的である。

アトマイザーとMODの接続は数種類の規格があり、メーカーやモデルによっては互換性がある。

この規格によってアトマイザーの大きさとMODを合わせた全体の形状におおよその分類がされており、太さが1センチほどのスティック型、太さ2センチ前後のペン型・チューブ型、MODが箱型のバッテリーケースになっているBOX型、その他規格外の極小タイプなども発売されている。


日本でVAPEが注目され始めたのは煙草への規制が強まった2015年頃からであり、商品として実用化に成功した中国をはじめ諸外国よりも一足出遅れており、2018年現在での認知度は決して高くはない。


事故と事件

製品の性質上、大容量の充電式バッテリーを搭載しているため、使い方を誤ればショートによる破裂事故などが起こる危険性が皆無ではない。

現に海外では数件の事故が発生しており、2018年には米フロリダ州で死者が出てしまった。

が、だからと言って即座に「VAPEは危険」と判断するのは早計である。

これらの事故の多くは「メカニカルMOD」と呼ばれる、制御用電子チップを搭載していない、「単なる金属製の電池ボックス」とでも言うべきバッテリーを誤使用した事が原因とみなされている。

これらは電池と加熱装置がほぼ直付けになってしまうため、電池の出力をほぼ100%で使って爆煙できる反面、コイルの抵抗値が極端に小さいとショート状態になってしまう。

言ってしまえば電池の+と-を電線で繋いでしまっているも同然となってしまうため、当然バッテリーに大きな負荷がかかり破損の危険性が爆上がりしてしまう。

これらメカニカルMODは最低限の電気知識と専用器具が必須の上級者限定のアイテムであり、かっこつけで使う事は絶対に避けるべきである。

構造が単純なため、個人制作の美しいデザインのものが売られているケースもあるので、購入の際は注意が必要である。

メカニカルMODに対し、マイクロチップを搭載した一般的バッテリーは「テクニカルMOD」と呼ばれる。ことVAPEに関しては「中国製の安価なコピー(クローン)製品」であっても「電子チップの搭載されたテクニカルMOD」である限り、「日本製の高品質メカニカルMOD」よりもはるかに安全だと言える。


事件としては、リキッドに違法薬物を混ぜ込むケースが日本国内でも数件発生している。

前述の通り、元々漢方薬吸引用として製品化されたVAPEは、そのリキッドベースであるPG・VGが「香料や薬効成分を溶かし込みやすい」という性質があるため、その気になれば素人でも違法リキッドを作る事が出来、また外観からも判別が不可能である等、頭の痛い問題である。


Pixivでの使用例

煙をデザインとして配置するのに適している。

また、パイプやキセルほどボリュームがあるためガジェットとしても見栄えが良い。

ニコチンが含まれなず、厳密に煙草ではないため若年齢に見えるキャラクターに喫煙的な表現をさせる事も出来るが、現実にはVAPEユーザーおよび販売者は自主規制として未成年の利用は自粛するよう呼びかけている(VAPEから入って喫煙者に移行してしまう可能性があるため)。

世界的に見ても目新しいアイテムであり、認知度や市民権を十分に得ているとは言い難いため、若干扱いにくい題材ではあるだろう(2018年現在)。

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