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概要

アンブレラ社がアークレイ研究所で開発したB.O.W.の一種。

戦闘訓練を施した軍用のドーベルマンに、人為的にT-ウイルスを投与してゾンビ化させたもので、元々はウイルスが人間以外にどれだけ作用するかを検証するために行われた実験の一つに過ぎなかったが、生前の犬としての習性が完全には失われず色濃く残ったことで、兵器としての有用性が非常に高い変異を見せたため、正式なB.O.W.として研究が続けられた。

外見上の肉体の腐敗・損傷などは変わらないものの、人間のゾンビとは違って生前の運動能力に全く低下が見られず、犬としての俊敏さは微塵も衰えることなく保持されている。

更に、犬としての性質の変化がほぼ食欲の増進と凶暴化だけに留まっている点も特筆すべきもので、他の個体を仲間と認識して群れを成し、連携して獲物を襲うことが出来る。

通常の犬との違いはとにかく恐れを知らないことで、銃声や威嚇も全く恐れず、仲間の死すら意に介さず、獲物に貪欲かつ果敢に襲い掛かり続け、相手か自分が死ぬまで止まることはない。

極端な話、ケルベロスの完全な制御にさえ成功すれば、どんな犬でも容易に超一流の軍用犬に容易に仕立て上げることが可能であるということを意味している。

なお、二次感染でゾンビ化した犬はシンプルに「ゾンビ犬」と呼称され、ケルベロスとは発生経緯が異なる別の亜種クリーチャーとして扱われている。

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