※物語の根幹に関わるネタバレを含みます。
概要
CV:野島健児
「りりは一人になるの人一倍こわいよね...?」
「気づいてあげられなくてゴメンね...ボクのせいだ。」
「駄目だったときは...好きなことをして、楽しく生きて...!」
ワカバとはシロが船長と呼ぶ人物の名前であり-明言されてはいないが-記憶を失う前のわかばその人である。
『ワカバ』はEDクレジット表記であり、片仮名なのは現在のわかばと区別する為であろう。
性格は大人の責任感を感じさせる点以外は記憶を失った後とほとんど変わらず、他人の過ちに対しても責めるどころか、むしろ優しく励まして慰めるくらい落ち着いている。
地球外の存在だが、異星人なのか上位存在なのかは不明。
役目は『地球の文明の成果を文化財として転写保存する事』。転写方法は我々が知る3D印刷とほぼ同じで、インクやトナーに相当する物はケムリクサである。
「途中経過」という台詞から、過去に何度も転写作業をしていると推測されるが、今回の作業はかなり大規模で「自分が呼ばれた」という台詞とケムリクサアホぶりからこの作業が本職では無いようだ。彼自身も体の調整のために緑のケムリクサをタバコのように吸引する習慣がある。
当時はヌシと呼ばれたシロ達に船長と呼ばれていた理由は作業に使っていた道具が“浮遊型ケムリクサで浮かせたBWEの残骸”で、それが飛行船の様に見えたから、あるいは転写作業をしている空間そのものが"お船(りり曰く)"だからと思われる。
何かの転写作業中にイレギュラーが発生し、地球人の少女であるりりをコピーして蘇生してしまった。この出会いが悲劇の始まりとなる。
以後彼女と生活を共にして家族のような関係を築いていくが、りりは彼の想像以上に彼の慧眼かつ聡明であり、ケムリクサの扱いの基礎と応用をあっという間に覚えてしまう。
そして過労気味のワカバを案じ、ケムリクサの転写能力を抑えるつもりで新しい色-赤-のケムリクサを作り出すが、それが想定外の働きを起こして空間全体を汚染する事態に発展してしまう。
ワカバは事態の収拾とりりの安全を確保する為に彼女を一番離れた島(後の一島)に転移・避難させた後、赤のケムリクサに確保した水を使い切らせない為に(赤霧の中では発芽すら出来ないので)自身を“プランター”にして緑のケムリクサを生長させた(恐らく後の七島)。
これは緑のケムリクサの修復・調律作用に期待しての事だったが、現状を見るにワカバの予想はある程度は当たり(赤い木を十島沖まで追いやる)ある程度は外れてしまったようだ(ミドリの木が枯れた後赤い木の浸蝕が再開)。
また、冬虫夏草の様に自身の体からミドリが発芽する様をりりに見られてしまった所為で、彼女を絶望させ事実上の自害をさせることになったのは計算外だっただろう。
尚、七島の地表に放置された白衣は彼の物と思われる。
わかばとの関連性
「時間はかかるかもしれないがまた逢える」という台詞が気休めでは無く本気だったとしたら、りりと同じ事を考えていた可能性がある。即ち『自身のデータをケムリクサで複製し肉体を再構成するつもり』である。
そのデータが入っていたのが六島でりつが拾った『ミドリちゃん』で水を与え生長させることで再構成が始まったと考えれば、1話でわかばが突然現れたことにも説明がつく。
もっとも、これらは仮説に過ぎず真相は不明のままだ。
関連タグ
かばんちゃん:大事な人を守る為に覚悟を決める姿が重なる
盾の勇者の成り上がり 五等分の花嫁:2019年冬アニメ繋がりということもあってか、第11話放送後『盾の研究者と六等分の花嫁』というタグがニコ動で作られた
さらなるネタバレ注意
2019年4月3日、ケムリクサTV版放送終了1週間後にたつき監督がTwitterでアップした12.1話ではワカバが謎の世界に登場。りくたちと対面した。果たしてどんな世界なのだろうか?