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ケムリクサ

けむりくさ

同人サークル「irodori」制作のアニメーション作品およびそれを元にした2019年1月放送のTVアニメ。もしくは作中に登場するアイテムの名称。
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ずっと昔、さいしょのひとが船に乗ってこの星に不時着したとき
船の外は紅霧に汚染され外に出られませんでした。
さいしょのひとはこの星で生きていく為に、
ピンクの液体を使い自分を7分割し、
それぞれに特化させた能力をもたせました。

そのうちの一人は脳を特化させ、
さいしょのひとの記憶と情報を引き継ぎましたが、
分割の直後に自ら紅霧に飛び込み死んでしまいます。
残った6人は手探りで生活をはじめました。

近くに生えていた樹のまわりは紅霧の濃度が低いこと、
紅霧のなかには虫が出ること、虫には樹から取れる葉が有効なこと、
色々なことを時には命がけで学んでいきました。
それぞれ名前もつけ、互いに識別しやすいように髪を結わえました。

それから2000年ほどの月日が流れました。

概要

ケムリクサ


ヤオヨロズ所属のアニメーター・アニメ監督であるたつきが代表を務める同人サークルirodori」による自主制作アニメーション作品。
2010年2012年制作。サークルの作品としては第4作目となる。
2012年10月27日、「第24回CGアニメコンテスト」にて作品賞を受賞。

2017年12月に開催されたコミックマーケットに参加した「irodori」出品ブースにて、本作の主人公の一人である凛の後ろ姿が描かれたモノクロアートのチラシが配布される。そのチラシの右下端にピンクで「TVアニメ 始」と刻まれており、訪れたファンの間で話題となった。
そして翌2018年2月11日、ヤオヨロズの近況トークイベントにて正式にTVアニメ化が発表された。
2019年1月から、TOKYOMXチバテレビとちぎテレビ三重テレビサンテレビおよびBSフジ、ついでにお台場のお友達約1局にて放送。また、Amazon Prime Videoでの独占先行配信も行われている。

放送開始と同時期にはウルトラジャンプにてたつき自身による物語をわかばの視点から見たスピンオフ漫画『ケムリクサ わかばメモ』が連載されている。

Amazonの売れ筋ランキングにも入っている。
参考①
参考②

内容

前年にほぼ同スタッフで制作されたTVアニメ「けものフレンズ」と比べて、ハードで退廃的な世界観となっている。物語序盤の展開などは件の作品と似通った点がいくつかみられる(自主制作版を考慮するとある意味こちらが先だが)が、それ以外は世界を旅するという要素を除いて違う方向性となっている。

自主制作版ではショッキングなシーンが描かれている他、TV版でも「死」と隣合わせな環境における登場人物の姿を描くなど、ほんわかした絵柄からは想像のつきづらいギャップのある描写が特徴。スタイリッシュなOP・EDからもその点は伺えるが、極限状態においてもマイペースさを保つ登場人物が多く、意外にもゆったりとした雰囲気を醸し出している。

監督を務めるたつきらしく、毎話に謎が散りばめられており、視聴者がそれらを受けて様々な考察を行うことが、作品の楽しみ方の一つともなっている。

制作スタッフ

2010年版

監督・アニメーションたつき
モデリングタチ
キャラクターデザイン・2D平安
背景美術ゆっこ
ちゃぼ
音2かきね
スペシャルサンクスema
スペシャルサンクス2毎月見て下さった皆さん


2019年版

原作・監督たつき
作画監督伊佐佳久
美術監督白水優子
アニメプロデューサー福原慶匡
制作ヤオヨロズ
製作ヤオヨロズケムリクサプロジェクト


主題歌

OPKEMURIKUSAナノ
EDINDETERMINATE UNIVERSゆうゆFeat.ケムリクサ

※EDは同人版と同じくVOCALOIDによる歌唱になっている

登場キャラクター

※CVは2010年版 / 2019年版
()は同人版での漢字表記
※りく以下のキャラクターはTVアニメ放送開始前に配信された前日譚短編映像にて登場

りん(凛)

りん


CV:琥遥ひより / 小松未可子

姉妹の一人。
毛先が上を向いたポニーテール、首元に巻いた白いマフラー(同人版では黄緑色)とライダー風の黒いスーツを着込んだ少女。
真面目で勝ち気な性格をしており、姉妹の中では事実上のリーダー的存在として振る舞っている。

りつ(律)

りつねぇ


CV:kokko / 清都ありさ

姉妹の一人。
巫女装束のような服とアホ毛の付いたロングヘアーと猫耳・しっぽが特徴の少女。
拠点で「木」の管理と防衛、拠点付近に現れた虫の検知、そして「木」からケムリクサを生成する役目を担っている。
心優しい性格で、姉妹たちのまとめ役を務める。

りな(鳴)/りなちゃんズ

りな!


CV:桜音恋 / 鷲見友美ジェナ

姉妹の一人。
パッツン前髪にツインテール、メイド風の衣装が特徴の少女。
とある経緯から6人に分身したが、現在は「りなっち」「りなじ」「りなよ」「りなむ」の4人となった。
無機物を摂取することで増殖でき、さらにその食べた資材を複製生産する能力を持つ。

わかば

わかばくん


CV:方広寺悠宇 / 野島健児

姉妹が「ミドリ」を育てるために置いていた水槽の中から現れた謎の少年。
記憶を失っており、自分が何処から来たのかも分からず、当初はりんに警戒され殺害されそうになるも、虫との戦いでりなを命がけで助けた事でりん達の仲間になる。

りく(陸)

りく姉


CV:桜音恋 / 天沢カンナ

姉妹の一人。
黒いフード付きのコート、そして鋭い目つきとギザ歯が特徴の少女。
自身を俺と呼ぶなど男勝りな口調と性格をしていたが、りつのケモミミを触っては喜ぶという可愛らしい所もあった。
能力は“触覚特化”だったとされ、姉妹の旅の中では水探しで活躍していたという。

りょく(綠)

りょくちゃん


CV:不明

姉妹の一人。
セーラー服に眼鏡というまるで現実にいる女学生のような感じの少女。
子供っぽい性格をしているが、知的好奇心に溢れ、知識を深めること、知らないことを調べてそれを知ることを楽しいものだと考えている。
この世界の滅びた旧文明の遺物、残骸などに対して強い興味を持っており、それらの収集や研究を積極的に行っていた。

りょう(稜)

稜


CV:不明

姉妹の一人。
セクシーなチャイナ服を着たスレンダーな女性で、短めのおさげ髪と線目が特徴。
言葉遣いこそおっとりとしたのんびり屋のようだが、何よりも虫との戦いを楽しみ、さらにもっと強い虫との対決にも期待を抱くようなかなりの武闘派気質な性格。
武器としてかリボンを付けた鉄パイプのようなものを装備しており、自身も大型の虫を容易く殲滅するほど強かったとされ、ヌシすら倒したこともあるようだ。対抗手段であるケムリクサ無しでアカムシを倒したこともあると言及されている。
但し、本人は素でやりあったらりんの方が全然強いと語っている。

りょくと同様に同人版ではEDでシルエットとして映された(長い髪を4つに束ねてそれにリングのような装飾を付けていた)だけで、キャラクターとして登場したのは今回が初。

さいしょのひと

物語開始時点で故人のため姉妹の会話にのみ言及されている。
姉妹達を生み出し、入れ違いの形で死亡したようだ。
「モモ」を使って増やしていたらしい(これが姉妹達を生み出した事を指しているのかは不明)。
詳細は各記事に譲るが、とある理由からりょくはさいしょのひとが信用していい人物なのかどうかを疑っている。

用語

ケムリクサ

本作の世界の中に存在する半透明に発光する植物のような物体の総称で、だいたい何かしらのに見える形状をしている。
複数の種類があり、色ごとに働きが異なる。

姉妹

赤と黒の減るだけの世界に生きる姉妹達


りつ、りん、りな、そして今は死亡したと考えられるりょう、りょく、りくの6人の姉妹(この他にりなのセリフから旧版にもあった“さいしょのひと”の存在は示唆されているが、ななしについては言及がない)。
顔つきと格好、そして性格もバラバラだが皆共通してマゼンタに近い赤い色の頭髪をした10代~20代程の女性の姿をしているのが特徴。
通常の“人間”と違って生きる上で肉や野菜といった食物は必要ではないようだが、代わりに大量の水を栄養源にしている。一度に大量に必要とする反面、10日程度は補給なしでも動けるらしい。

一方で、感覚の方も常人とは微妙に異なっており、特に触覚については“致命傷を負っても痛がらない”、“わかばが悶絶する程熱い赤霧の中に入っても熱そうな素振りが無い”等、痛覚に対してはやや鈍感であると思しき描写がある。また視覚についても、りん以外の姉妹は赤霧が「赤い」ということが分からないらしいことが描写されており、後述する「感覚特化設定」は旧版から受け継いでいるようだ。

体内に赤色の「ケムリクサ」と思しき葉を内包しており、それが失われない限りは不死身で、たとえ腕が吹き飛んでも即座に再生できるが、本人の体力に対応しているのか弱ったりすると中の葉が萎れた状態になり、そして何らかの理由で致命傷を負った場合はマゼンタピンクの無数の細かい葉を散らしながら消滅する。

旧版での設定では2000年前に物語の舞台である星に不時着した異星人(さいしょのひと)が、星の環境に適応するため自らを7体に分割したことで生まれた存在。律曰く「仲良し萌え萌え七姉妹」。
そうして生まれた「ななし」「稜(りょう)」「綠(りょく)」「陸(りく)」「律(りつ)」「凛(りん)」「鳴(りな)」の七人はそれぞれ「ななし」またさいしょのひとから継承されたのか、各々がそれぞれ一つの能力、感覚に特化しているが、反面対応していない感覚は鈍い様子。
なお長女(?)であるななしはオリジナルから記憶と情報を引き継ぐも、分離直後に自害したという(動機は不明)。

凛は自分たちを「人間」であると定義しているが、虫に破壊された鳴の体の断面がピンク色であり頭部を抉られるほどの致命傷を負っても普通に会話ができ、死後は体が霧散するなど、人間(むしろ生物)として不可解な側面が多数見られる。またわかばに対して「血が赤いのは虫だ」とも発言している。

アカムシ


星の各所に存在する未知の存在。
サイズや造型は様々だがその外観は呼称の通り節足動物を彷彿とさせ、高度な機械技術で形成されたロボットのようでもある。

廃墟を彷徨くだけの無害な白いタイプとりん達を執拗に襲う凶暴な黒いタイプが存在しており、後者は姉妹から「アカムシ」と呼ばれ、黒ずんだボディに歪な葉脈状の赤いラインが走っているという実に禍々しいカラーリングが特徴。
大型のものになるとりん以外の視覚に難がある姉妹たちでも各々の感覚で察知できるくらい、臭い、気配あるいは熱が強いようだ。白いタイプもそうであるかは不明。
そのアカムシも機能停止したりケムリクサの作用で大人しくなると白いタイプのように色が抜けて無害化し、破壊された際にはヒトの血に似た赤い液体が流出する(この特徴の為、わかばは最初アカムシの一種だと姉妹たちに思われてしまった)。

ソラバシのヌシ


中には全長10m近くありそうな巨体を持つ「ヌシ」と呼ばれる個体もおり、このヌシはただ巨大なだけでなく強力な熱線砲まで撃てるなど、完全に軍事兵器レベルの戦闘能力を有している。

なお、三島と四島を結ぶ空橋の上に居座っていたヌシの残骸の中から円盤状の丸いボディにコミュニケーション用の液晶パネルと歩行用の四本足を備えた小型の虫が出現。起動直後から一行を尾行しはじめ、わかばの「(これが)あると“助かる”」という言葉に反応してそれに応じた物品や情報を捜索し、見つけたものをわかばに提供したりなど協力的な行動をとった。

同人版でも登場したものは凛たちが木を維持するために行っている水の収集を妨害するが、その目的は不明。「ヌシ」と呼ばれる大型は人語を発し、彼女たちにマニュアル的な言葉で警告する場面も見られた。

赤霧

本作の世界に充満している赤い霧のようなもの
中は高温で、姉妹やわかばなど人間には有害であり、長時間この霧の中にいると命に関わる。
また、りんでも見通せないほど色濃くなることもあり、りつ曰く「雑音が酷い」ため、アカムシがこの中に潜んでいると察知するのは難しくなる。そのため姉妹たちはこれをアカムシとともに常に警戒している。
5話にて以前の遠征(前日譚)の時より“水面”が上昇していることが判明。つまり時間とともに量が増えているか、逆に地盤が崩落して“地面”が沈下している可能性が示唆された(地盤の崩落は3話で描かれている)。

現実世界の定義としては「四方を海に囲まれ満潮時でも水没しない陸地」なのだが、ケムリクサの世界では「居住・長期滞在が可能な陸地」くらいの意味と思われる。島と島の間には海を確認することはできず(水を探しているので当然か)、白い霧(雲?)か赤霧が充満している。尚、姉妹たちはたとえ地続きになっていても”壁”を境に別々の島とみなしている。
実在の土地をモデルにしていると思われるが、ただモデルにしているだけなのか、そうでないのかは未だに分からない。
余談になるが(2019/1時点で)無くなったもの無くなる予定のものもある。それらが架空の終末世界では残っているというのは皮肉としか言いようがない。

姉妹たちが島と島の境界とみなしている巨大な建造(?)物。一様に青いガラス質で出来ており、しかも(6話の時点では)全ての壁が同じ材質で出来ているように見える。
人為的な建造物と思われるが尋常な建造物だとも思えない。”めっさ気になる”物体である。

関連動画

前編

後編


関連タグ

自主制作アニメ TVアニメ 2019年冬アニメ
たつき監督 ヤオヨロズ株式会社
ポストアポカリプス
煙草/タバコ:タイトルや一部キャラクターの由来と思われる。

けものフレンズ(アニメ):irodoriメンバーが制作に携わったTVアニメ作品。

外部リンク

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