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傾福さん

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けいふくさん

同人サークル「irodori」制作のアニメーション作品、およびその作中に登場するキャラクターの呼称(仮)。

夏なので、息抜きのアニメ作りました。(たつき氏のTwitterより)

概要

ヤオヨロズに所属しアニメ『けものフレンズ』の監督で知られるたつき2017年8月15日に自身のTwitterアカウント(@irodori7)上で公開した自主制作によるオリジナル短編アニメーション(⇒リンク先参照)。

同年10月23日、続編と思われる新作アニメーションが同じくTwitterにて投稿された(⇒リンク先参照)。

そして同年12月28日にはまとめとしてYoutubeのアカウント「irodoriginal」にて上記の2話を合わせ更に新たなシーンを追加した『傾福さん フル版』と題した動画が投稿された。この動画の説明文において初めて制作スタッフ・キャストについて明記されている。

その後この作品のDVD+冊子がAmazonにて2018年2月5日に発売されることになったのだが、予約が殺到して2月19日に延期された挙句、Amazonのアニメ売れ筋ランキング、さらには同DVD総合売れ筋ランキング1位を達成し、最終的には総合は2日、アニメは4日連続でオリコンデイリーDVDランキング1位の座に輝き、週間ではアニメで2位、総合で9位を獲得するという5分程度の同人アニメ+既に無料で内容を公開している作品としては異例の快挙を成し遂げた。これにはさすがのたつき氏もびっくり

上述のような出来事があり、また同時期に同じたつき・irodoriによる『ケムリクサ』のTVアニメ化が発表されたからか、TOKYO MXにて3月27日25:00から(つまり3月28日1:00から)5分枠で地上波放送がなされ、日本のTwitterトレンド5位にランクインした。

放送に当たっては尺の都合上いくつかのショットがカットされた他一部のシーンに宣伝テロップが挿入されており、たつき氏によって挿入部シーンが28日正午に公開された

作風

てさぐれ!部活もの』『けものフレンズ』といった、たつき氏が携わった過去の作品同様にトゥーンレンダリングの3Dモデルと手描きの背景画を併用したアニメーション作品。

鉄道員姿の少女や線路、浮遊する半透明の海洋動物、社や鳥居などの神道を連想させる品々など、複数の要素が混在する非現実的な世界での日常(?)風景を描いた作品で、その幻想的な背景も然ることながら、限定された情報の中に裏設定を匂わせる要素などもあり、公開以降、視聴者間で様々な考察が展開されている。

スタッフ(動画説明文から引用)

監督とか たつき

作画とか 平安

美術とか ゆっこ

声 花守ゆみり

音まわり協力 くれない88 都築寿文

スペシャルサンクス 福原慶匡

登場キャラクター

駅員姿の少女(傾福さん?)

本編の主人公。着丈の長い紺色の駅員服と帽子を着用した少女。

エメラルドグリーンの長髪と瞳、大きな耳が特徴で、左目は前髪で隠れている。天真爛漫なオレっ娘。帽子に隠れてよく見えないが、実は角っ娘でもある。

雲よりも高くに位置する巨大な鳥居の建てられた鉄道レールの上におり、何かがやってくるのを今か今かと待ちわびている。続編では鳥居からようやく表れた巨大な建造物の中で遮断機色の大幣を片手に「たま」(作中では電球のような形状をしていたため漢字表記は「球」の可能性があるが、現状では不明)を探す様子が描かれた。

マンタ(仮)

少女の友達とおもわれる、宙に浮く半透明のマンタ

潜めたような声で「こしょこしょ」としか喋らないが、少女とは意思疎通をしている。ややネガティブ思考であるようで、少女との会話では見解が相違してたしなめられる場面が何度か見られる。

ウミガメ(仮)

『フル版』の後半から登場した、マンタと同じように宙に浮き半透明のウミガメ

縞模様の体の親ガメと12匹の子ガメで構成され、潜めたような声で「ぺらぁ」としか喋らない。少女たちが磨いて箱詰めにした「たま」を背中に乗せ(というか同化し)、線路を伝って何処かへ運ぶ役割を担っている。

備考

タイトル

長らくタイトルの読み方が不明であったが、たつき監督自身の2018/6/30付ツイート「もうちょっとだけ続き」にて「けいふくさん」と言及され、これで確定と思われる。

なお、由来は未だ不明(多分今後も)。

ただ、仮説に過ぎないが『へんたつ』の内容と、諸々の要素が『ケムリクサ』に関わる(後述)事から、『傾福さん』にもモデルが存在し、それは「福」原「慶」匡氏ではないかと一部コミュニティでは囁かれている。

京都府には同名の京福電鉄が存在しており、ケーブル路線が存在するものの、路線の雰囲気としては子会社で戦中に廃止された愛宕山鉄道に近いといわれている。

京福電鉄の制服も女性職員はいなかったもののかつては当作品と同じ詰襟と一般的な制帽を採用し他の鉄道より保守的だった。福井支社の事故による解体とそれによる京阪電鉄の影響強化の為、現在ではこれらの名残が一掃されている。(京阪電鉄の影響で嵐電叡山電鉄は開襟・ドゴール帽が採用された。またかつて京福は女性職員の採用がなく、旧京福線の内後年に女性職員の誕生時に当作品のようにスカートを女性制服に採用したのはえちぜん鉄道のみである。下の絵を参照。)

過去の作品との関連性

本作は過去に制作され公開された『駅長さん』に酷似した世界観で、登場する駅員姿の少女や海洋生物なども同作品と共通する点が数多く挙げられ、同じ系列上の作品ではないかと推測されている。

そして上述の放送開始前にこの駅長さんがテレビを観るイラストが投稿されたため、この推測の正確性が濃厚になった。

『たま』の中身と段ボール箱

縦になっていて分かり難かったが、縦長の方の中身がBWEであること、もう片方の中身が樹木であること、詰めて発送した段ボール箱が12箱であること、同じ柄の箱が『へんたつ』でこれから作業をしようとするの元に送られていることから、この世界は"たつき氏の脳内"ではないかという説が存在する。

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