概要
シリーズお馴染みの「筋肉系賞金首」。
「ザ・リング」という文字通りのリング上で戦闘になる相手。ワールドチャンピオンらしいが、どんな戦いのチャンピオンなのか語られることはない。
リング上での戦闘とあって、戦車は使えないうえにタイマン勝負となる。白兵戦に強いメンバーを指名して、HPの低さに付け込んで一気に倒したい。
「体をきたえる」という特技を持っており、腕立てをして攻撃力に強力なバフを仕込んでくる。腕立て前に倒すことは出来ないため、腕立て後にすぐ倒せるかどうかが運命の分かれ目。一定以上の火力があれば倒すのは難しくないので、人によって難易度がかなり異なる印象を持たれがち。
しかし彼を特徴づけているのは、その演出であろう。
大破壊による文明破壊の影響が比較的少ない本作ならではの舞台であり、照明完備なうえに司会者としてのロボットもいる。ロボットは挑戦者の審査をかねており、一定以上の有名度がないとリングに上がることもできない。
いざリングに上がると、荒野のはるか彼方からダッシュでやってくる一人の男の姿が。
おまえが今度の挑戦者だな。
勇気ある挑戦者よ。今はその勇気をたたえよう。
さあ、死合おうぞ!
戦闘突入時に彼の暑苦しい顔がドアップになる演出もあり、全面的に「彼の世界」が繰り広げられる。
バックに流れるいつもの賞金首戦「WANTED!」が、プレイヤーをかろうじてメタルマックスの世界に繋ぎ止めているが、倒した後に新しい「ワールドチャンピオン」に認められる演出などからしても異質。
さらに特異なのが、彼にかけられた賞金45,000Gの内訳。
賞金が懸かっているはずの彼は、実はなんの悪さもしておらず、しかし強い相手との「死合い」に文字通り命を懸けている男であった。そこで強い者が自分のもとへ集まってくるよう、自ら賞金首になるよう頼み込んだのだった。
筋肉系賞金首としても勿論、これまでのどの賞金首と比べても前例がない。
亜種
このマイティ・マッスルを撃破している状態で最終ボスも倒しておくと、そのデータで悪党ミュージアムをたずねることで、新たに亜種のジャンボマッスルが姿を見せるようになる。
しかしそこはマイティ・マッスルの亜種。あれだけ強烈なキャラクターが、亜種になってそのまま強化されただけのはずがなかった。
銀ボディに赤色の装飾というカラーリングはまるでウルトラマン。
しかし、カラーリングよりもっと切実な問題が。
登場シーンは同じく荒野の彼方からダッシュでやってくるのだが、地形と比べて縮尺がおかしい。
これはカメラアングルのせいではない。なぜなら、
彼は大きさもウルトラマンだった。
ジャンボパンチで上空から拳を振り下ろし、ジャンボキックでただの踏みつけを行い、マッスル光線は・・・もはや何も言うまい。ポーズもそのままだよ!
言うまでもないが、人間が、たとえ超人であろうとも、生身でウルトラマンと戦ったらどうなるかというとんでもなくシュールな光景がRPGというフォーマットで繰り広げられることになる。画面にはほとんどのシーンで足しか映らないし、撃破した時の爆発演出も足元でちっちゃなネズミ花火が破裂したようにしか見えない。
ちなみに賞金は420,000G。
関連タグ
ロドリゲス(メタルマックス) - 憎めないキャラクターかつ、降車でのタイマン勝負を持ちかけてくる賞金首同士。