概要
「学園アイドルマスター」の登場人物である秦谷美鈴の藤田ことねに対する敵愾心を示唆する描写が目立つ事から生まれたネットミーム。あくまで言いそうというだけで、公式ではそのようなセリフは言っていない。また、ある意味ことねの呪いに等しい体質(後述)を象徴するダブルミーニングも持っている。そこから派生し、
「またガチャで天井叩いた、許しませんよ藤田ことね」
「ガチャのすり抜けで出た、許しませんよ藤田ことね」
「コンテストで負け続けてグレードが落ちた、許しませんよ藤田ことね」
「S+評価取れたのにメモリーのスキルカードが大外れだった、許しませんよ藤田ことね」
…と、何でもかんでもプロデューサー達が全く関係のないことねに怨嗟を向けるといったネタも発生している。
その他表記揺れとして、「絶対に許しませんよ藤田ことね」「許しません…許しませんよ藤田ことね」などもよく見かける傾向にある。
由来
そもそもの発端は2024年7月に追加された初星コミュ2章『アイドルたちの共同生活』第7話にある。
藤田ことねは相部屋の月村手毬が就寝時冷え性のために自分で暖を取ろうとしてくる事に我慢ならなくなり、かつてのルームメイトだった秦谷美鈴の寮に置きっぱなしにしていたという湯たんぽを本人に内緒で回収していた。
手毬「あの……なにか、言っていた?」
ことね「元ルームメイトの子?……いや、特には。あーでも、めちゃくちゃ感じ悪かった。」
その時の回想でことねと美鈴とのやり取りが行われた。それが
(1:17:03より)
???「……あなた、まりちゃんのなんなんですか?」
ことね「なにって……ユニットメンバーで、同室?」
???「⁉(息を吞んで驚く)………………っ。(ことねを睨みつける)」
ことね「(顔面蒼白)」
…と美鈴がことねに明確な敵意を向けてくるという最悪なものだった。
補足しておくと、元々美鈴はキャストから公認されるほど手毬への愛が非常に重いキャラと紹介されていたが手毬に近付くものは徹底排除するような真似はせず、学マスPのような手毬を良い方向へと導いてくれる相手ならば好意的に受け入れ温厚に接してくれるくらい度量の大きい人物である(手毬のアイドルコミュ親愛度第7~10話より)。
それほどまでに寛大なあの美鈴がブチキレたという衝撃から、このエピソードは多くのプロデューサー達を戦慄させ話題となった。
そしてこのエピソード解禁以降「ことね=美鈴の敵」というイメージが盤石化、そのキャラを簡潔に説明できるセリフとして(本編では言ってないのに)「許しませんよ藤田ことね」というミームが爆発的に広まることとなってしまったのである。
なお、厳密には劇中では元ルームメイトの名前は???としか表記されず回想場面でも目元より下しか映されなかったのだが、青いボブカットや艶ぼくろや声からどう見ても美鈴であった。さらに学マス公式Xで更新された学マス4コマ第29話「気になる存在」でブチギレ顔が描かれた事から美鈴だと完全に確定した。
何故怒ったのか?
藤田ことね自体は奇人変人揃いの学マスアイドルでは比較的まともな方であり、むしろ美鈴同様良心的な部類の好印象な人物である。そのため美鈴から嫌われたのは、ただ単に運悪く「善意で取ったさりげない行動が裏目に出て本人が知りようもない範疇にある相手の地雷を無自覚に踏み抜いてしまった」だけとしか言いようがない。
その美鈴の地雷とは、少ない会話内容から察するに「手毬が置いて行った湯たんぽを回収しようとする」「手毬のユニットメンバーで同室」の部分で、Pの間では「自身を差し置いて別の人ともう仲良くやっている」「美鈴は湯たんぽを『手毬と和解する切り札』に利用しようとしていたのではないか」と解釈されている。
予兆?
初星コミュ更新二月前の2024年5月に手毬の新曲「アイヴイ」と共に追加されたサポートカードSSR「何やってるんだろう、」内のサポートコミュでも美鈴が手毬とことねのやり取りを盗み聞きする展開がある。実際の会話はお金に関するものだったのだが、美鈴からは運悪くことねの「超すきっ!愛してるぅ~~~~!」の部分だけ聴き取れてしまい(実際にはお金が好きなのに)手毬の事が大好きだと悪い方向に解釈してしまい機嫌を損ねてしまっているオチだった。Pからはこのエピソードが後の初星コミュの展開の布石だったと解釈する者もいる。
サポートコミュの時系列でもことねが運の悪さから発生した気持ちのすれ違いによって美鈴に嫌われる運命は避けられないようである。不憫…
その他応用例
2024年9月開催のイベント「ハロウィン狂想曲」では倉本千奈が遊園地のハロウィンイベントの仕事が決まった事を美鈴と花海佑芽に報告する場面から始まっている。現地ではたまたま同じバイトに来ていた手毬(と千奈が心配でしれっと応募していた篠澤広)とグループで行動することとなるが、何とその理由が本来ことねが出るはずだったバイトを本人が熱を出してしまい急遽ピンチヒッターで引き受ける羽目になったというもの。この時空でもバイトの代役を申し出るくらいにはことねと手毬の仲は良好であると証明されてしまった。
さらに遊園地には佑芽も一客として様子見に来ていたため2組で美鈴だけが手毬と接するチャンスを逃すオチとなってしまい、あまりに美鈴泣かせな内容だったことからネット上の美鈴達から「許しませんよ藤田ことね…」という怨嗟が沸いてしまうこととなった。
余談
湯たんぽ
ある意味「許しませんよ藤田ことね」の元凶である湯たんぽは、実はサポートカードSR「今はあえて、背を向けて」の強化アイテム『美鈴からの贈り物』として先行登場していた。
だがぱっと見ただのハリネズミのぬいぐるみにしか見えないのもあり、初星コミュで湯たんぽだと知って驚いたPも多い。湯たんぽの意匠がはっきりしていなかった時期には「美鈴が湯たんぽ代わりになっていた」とか冗談で言われていたほど。
また同SRは手毬と美鈴が描かれていながらサポートコミュで一切両者が会話しないという異例の扱いとなっている。
また、プロデュース内で「休む」のコマンドを選んだ時にも手毬の寮の椅子に置かれている様子が確認出来る。初星コミュ以外の時空だと湯たんぽは初めから寮内で手毬が所持しているようである。
さらに手毬のアイドルコミュ10.5話で、美鈴もまた手毬のとは表情や色が異なる個体を所持していた。
この個体はお揃いになるよう手毬に手渡した時点から既に所持していたのか、後から買い足したのかは現時点では不明。
藤田ことねに付きまとう「呪い」
上述のことねの「相手の地雷を無自覚に踏み抜いてしまう」という側面は別に美鈴のみに発生している訳ではなく色んな生徒の地雷を作動させてしまっており、それは悪癖というよりかはもはや一種の呪いの域に達している。
- 上述の「今はあえて、背を向けて」内のサポートコミュでは、美鈴のアイドルとしての考えを非難する手毬相手に「酷い友達」と同調。だがその判断が美鈴の全てを否定したと解釈された手毬の地雷を踏み抜き、かえって逆上させてしまった。「はぁ?あなたに何がわかるの!」
- 有村麻央のアイドルコミュ6話でも、可愛い髪型にチャレンジしようとしている麻央にせっかく可愛い見た目なのに可愛い格好しないのはもったいないという考えから、普段の男装をついつい「王子様みたいな変な格好」と呼びまたもや地雷を踏みぬいてしまった。「へ、変な格好……」
- SSR「夏を満喫するわよ!」では、妹の佑芽との電話中自分を無理矢理友達認定する花海咲季に対し同衾を煽るジョークを言う。しかし、佑芽がエッチな事を毛嫌いする性格だったため、ことねのジョークを真に受けて電話を切ってしまうといった事態が発生している。「お、お姉ちゃんのえっちぃ!」
- とはいえ単なるベッドインすら妹のエッチな行為の解釈に含まれていた事は妹を知り尽くしているはずの実姉の咲季ですら把握していなかったため、ことねの地雷誤作動スキルは相当とんでもない域に達しているようである。
彼女はむしろ多くのアルバイトをこなしている事から対人関係は人一倍重んじている人物で、見知らぬ相手を意図的に傷つけるような性格でも断じてない。上記行為も相手を思いやっての判断であるため、本当に毎回毎回運が悪すぎるだけなのである。
だが、これが生徒会長の十王星南相手だと何故か逆に機能する事となり、星南のさりげない言動が尽くことねの地雷を踏み抜いてはますます彼女との距離感を遠ざけてしまう結果へと繋がってしまっている。
関連タグ
学園アイドルマスター 秦谷美鈴 藤田ことね 不憫 言ってないセリフシリーズ 学マス修羅場トリオ
ブルーアーカイブのコーナーはあっちよ!:同じく学マス由来の言ってないセリフ。
足を引っ張らないでくださいね、足を引っ張るなよ雑魚が:同上。ただしこちらは公式に文章自体は出ている
あら、奇遇ね:ことねに降りかかる「もう一つ」の受難