パイビリカ
ぱいびりか
パイビリカとは、古代インドの民族叙事詩『マハーバーラタ』に記述がある巣に金を蓄えるという蟻である。
概要
古代インドの民族叙事詩『マハーバーラタ』に記述がある、巣の中に金を蓄えるという蟻のことで、日本ではパイビリッカ、ピピーラカー、ピピラカとも表記される。
古代ギリシャのヘロドトスの『歴史』によると、この蟻は北インドのダルダエで冬の間に金を集め巣に蓄えているが、現地の住民は蟻が活動しない夏の暑い時期に巣穴から金を盗み出す。
しかし、人の臭いを嗅ぎつけた蟻は巣穴の奥から飛び出し襲いかかってくるという。
なおこの蟻は猫の毛のような色で、エジプトオオカミほどの大きさがあるといい、俊足のラクダに乗って逃げていても、たちまち追いつかれて多くの者は体を刺され命を失うという。
そのため金は貴重なものとして扱われるのである。