概要
古代インドの民族叙事詩『マハーバーラタ』に記述がある、巣の中に金を蓄えるという蟻のことで、日本ではパイビリッカ、ピピラカとも表記される。
古代ローマのプリニウスによると、この蟻は北インドのダルダエで冬の間に金を集めて巣に蓄えているが、現地の住民は蟻が活動しない夏の暑い時期に巣穴から金を盗み出す。
しかし、人の臭いを嗅ぎつけた蟻は巣穴の奥から飛び出し襲いかかってくるという。
なおこの蟻は猫のような色で、エジプトオオカミほどの大きさがあるといい、俊足のラクダに乗って逃げても追いつくほど足が速いため、多くの者はたくさん刺されて失敗するという。
そのため金は貴重なものとして扱われるのである。