概要
徳島市交通局は徳島市において徳島市営バスを運行する公共企業体である。南海電気鉄道系の徳島バスと区別するため「市バス」と称されている。
徳島市営バスの構想の発端は大正時代に構想された徳島市営電車に始まる。当時佐古駅や阿波富田駅と言った駅は存在せず、市内の交通は需要が供給に追いついていない状態にあった。汽車では賄いきれない需要を短距離の公営交通で賄う目的で路面電車、次いでトロリーバスの計画が立てられていたが、道路の拡張が困難だったことからその代替として乗合自動車の計画に転換された。
1929年に市バスの営業が開始され、応神町や国府町西部を除く市内全域に路線網が拡大、1965年に利用はピークを迎えたが、その後利用者の減少が続き2010年には貸切バス事業から撤退。ついに2019年には、2028年度を目処に全路線を徳島バスに譲渡し市バスを全廃する方針が発表されている。