錆義
さびぎゆ
概要
子供の頃に鱗滝左近次の元に入門し、共に修行をした同期であり親友同士。
過去回想においては二人が楽しそうに準備運動をしていたり、おにぎりを食べているほほえましい様子が垣間見られ、義勇が錆兎の傍では現在よりもかなり表情豊かで明るい少年だったことに驚かされる。
二人とも家族を亡くした天涯孤独の身であり、同い年なため、すぐに仲良くなったらしい。
しかし13歳の時に受けた"最終選別"において、錆兎は怪我を負った義勇を助けたあと他の少年に任せ、一人でほとんどの鬼を倒すが、消耗したところを手鬼によって殺されてしまう。
最終試験の突破条件は「鬼の蔓延る山で七日間生き抜く事」であったため、錆兎に助けられ結果として生き残った義勇は鬼殺隊に入隊。
その後水柱にまで登りつめるが錆兎を失った悲しみ、錆兎が自分の代わりに死んだこと、何もしていない自分が選別を通ったことへの悔いと罪悪感は消えることがなく今に至るまで自分を責め続けていた。
また錆兎の魂は手鬼に殺された後も成仏せず二人が修行をしていた狭霧山の鱗滝の傍に留まり続け、鬼殺隊としての任務中に義勇が自らの代わりに水柱となるにふさわしい素質があると見込んで鱗滝の元に送り込んだ少年炭治郎の育成を手伝った。
二人の弟弟子である炭治郎との会話を経て、義勇はようやく錆兎がどういう気持ちで自分を守ったのかを思い出すことが出来、鬼殺隊の水柱として前を向き一部の剣士にしか出現しないと言う痣を発現させる。
痣の発現場所は偶然か必然かは不明だが義勇が「自分が死ねばよかった」と弱音を吐いた時に錆兎に叩かれた左の頬である。
義勇の羽織の半分は、生前錆兎が着ていた着物と同じ生地であり、義勇は今も錆兎と共にある。