概要
食器、調理器具、浴槽などの家庭用品や、屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボード、化学反応容器に用いられている。
工芸品の琺瑯は、七宝あるいは七宝焼きとも呼ばれる。
歴史は古く、紀元前1425年頃に製作されたと推測される世界最古の琺瑯製品とおぼしき加工品がギリシャのミコノス島で発見されている。
またエジプトのツタンカーメンの黄金のマスクの表面にも加工が施されている。
素地には鉄や鋼板、工芸品である七宝焼は素地には主に銅、銀、金が使われる。
利点は化学反応や熱に強く、熱伝導率と放熱性に優れている。
欠点は急な温度変化や衝撃に弱い。
余談
- 琺瑯鍋ではフランスの「ル・クルーゼ」、日本の「バーミキュラ」が有名。後者は無水調理(素材の水分だけで煮物を作る)が出来る。(琺瑯鍋は本来空焚きをしてはいけない。)
- 愛知県に七宝町という地名があり、江戸末期より七宝焼きによる工芸品の製造が盛んであったことにちなんでつけられた。2010年にあま市となったが七宝町の地名は残っている。