10月の誕生石である。石言葉は「希望」。ブラジル、アフリカ各地(モザンビーク、ナイジェリアなど)スリランカ(主にドラバイト) 、アメリカ合衆国などで産出される。
トルマリンの語源はセイロン島の現地語であるシンハラ語の「トルマリ」(turmali)からきている。これは、もともとイエロー・ジルコンの呼び名で、ジルコンとトルマリンが混合した石を呼ぶのにも使われていたが、それが誤ってトルマリンのみに用いられるようになったと言われている。
色数が豊富なトルマリンの中でも、含銅エルバイト・トルマリンは、その目が痛くなるほど鮮やかなネオンブルーの色合いが珍重されている。発見当初の主産地であったブラジルのパライバ州から「パライバ・トルマリン」と命名されたが、同地では採掘権をめぐる争いが勃発したため採掘が一時ストップしてしまった。その後、新たな鉱脈の開発が進められ、パライバはブラジルの他地区やアメリカの一部、ナイジェリアなどでも採掘されるようになった。
しかし多産なトルマリン族の中にあって、パライバは非常に稀産であり、宝石として通用するクオリティのものはさらに限られるため、非常に高価なものとなっている。