概要
魔王であるサータニアの部下。側近勢の中では優秀なブレインにあたり、「出来る女」を自称している。食いしん坊。
魔力は弱いが、後述の分離能力やその応用によってもたらされる高い頭脳や判断力から導き出されるテクニカルな戦法により、他の側近に比肩する戦闘能力を持つ。
また、人間にしか使用不可能な禁術や風水術を用いることも。このことからヘラやレカリアに「元は人間だったのでは」と推測されているが…
4章では意外な姿で主人公と再会を果たす。
能力
- 分離能力
魔力を分離させ自らの分身を生成する。分身の大きさは使用した魔力量に比例し、大きさは偵察用の小型のものから自分と同じ頭身のものまで様々。
各分身によって思考に個体差がある点、体内での分身の生成であれば魔力を消費することなく分身を増やせる点より「最高の思考能力の個体を用いて常に最善の動きをとる」といった応用も可能。
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※以下、3、4章間の幕間のネタバレを含みます
出自
実は純粋な悪魔ではなく、大悪魔ベルゼブブと人間の女性ヴェロニカの間に生まれた悪魔と人のハーフである。
裕福な家に育ちながら父親の死亡により家が貧しくなり農家に売られた盲目の女性ヴェロニカは、日々祈りを捧げる中で自らの元へ食料を運び届けるベルゼブブと出会う。
ヴェロニカは彼の優しさに惹かれていき、またベルゼブブも自らを恐れないヴェロニカに心を許していった。
やがて人間界に留まれなくなったベルゼブブは還っていくが、その後ヴェロニカは彼との子を身籠もる。
この子供こそがベル、後のヴェールである。
貧しい暮らしの中で母ヴェロニカを支えながら強かに生きていたベルだったが、ある日悪魔に唆された村人達によって母が捕まり、その後事故により母が亡くなってしまう。
その後現れたベルゼブブによって追い詰められた悪魔によってベルも致命傷を負うが、すんでのところで悪魔として転生。分離能力により難を逃れる。
しかし魔気の少ない人間界では悪魔化した身体を再生できず、このままでは死んでしまう…
ここで天界より現れたケレースとベルゼブブにより分身を修復、母の魂を媒介に蘇生したのがヴェールである。
名は「ヴェロニカ」と「ベル」、2人の名前を組み合わせてベルゼブブが名付けた。
ちなみに、子供の身体からケレースベースの大人の身体に転生したために「ヴェールの時折見せる子供っぽさは実際にまだ中身が子供だからなのでは?」と思われることもあるが、彼女の生年は中世であり、実年齢は少なくとも600歳以上であることが推測できる。とはいえ大食らいなのは少女時代の経験故なのかもしれないが……。