概要
本名「サータニア・タヴェルバズ・ムートソエアム・ザ・ヤムヒエリ・コルリベルディア・サタン」。
愛称(自称)は「さーたん」。
能力が高かったために、生まれて間もなく先代を倒し魔界を統一する16代目魔王となった悪魔の女性。
人間界の食べ物を求め「摂理の壁」をブチ破り土を掘って人間界にやって来たが、あと少しで出られるというところで犬に襲われ糞をかけられそうになったところを主人公(ダーリン)に救出され、一目惚れする。
その後部下のヴェールの助言によりダーリンと契約。
性格
普段(大人時)はほとんどクールに振る舞ってはいるが、自らの城に乗り込んで来た一つ目の悪魔を倒した際に心を痛める一面もあり意外と純粋。また側近であるヴェールに関しては自らの親のように思っており、自らとの勝負を望むタロトに対しても「自分が少しでも手を抜くとキレる」こと、「正々堂々の勝負を望んでおり搦め手、不意打ちは用いないこと」を理解する程に見ている。
主人公に対してはもはやストーカーといっても差し支えないレベルの愛情表現が絶えない。正月回では疲労で寝込んだ彼へ手厚い看病をする様子と、その裏で彼の汗を拭いたタオルや寝顔の写真、果ては鼻をかんだティッシュペーパーまでも回収し興奮する痴態を見せた。ダーリンに対してはM気味。
容姿
人間界
頭から横向きにツノの生えた幼女。ヴェール曰く「摂理を破ったペナルティで力に制限がかかった」とのこと。
この状態では魔力が制限されるが、持ち前の戦闘センスは健在。激しい体術でヘラを驚かせた。
帽子の目玉は彼女の視覚とリンクしており、人間界から魔界の様子を見ることすらも可能……だったのだが私生活を覗かれてキレたダーリンの手で縫われて帽子の目玉が開かなくなる。
魔界
第3話にて初登場。自他共に認める抜群なプロポーションを有し、ダーリンが彼女を「ちんちくりん」と述べた際にタロトが「どんだけハードルたかいんだよ」と称したほど。
「神角」と呼ばれる2本の反り返った角を持ち、霧化の特殊能力を使える。
なお恥ずかしがって主人公に見せようとしないためこの姿でダーリンに会ったことは一度もない。
能力
ブラック・ミスト
神角による能力。対象を呑み込み消滅させる黒い霧を放出する。
3つの段階が存在。
霧の住人
1章で用いたブラック・ミストの2段階目「ブラック・ミスト・ザ・ワールド・ジャッジメント」にて霧の内部に現れた。全員がサータニアのミドルネームをその名に冠しており、全部で12人存在するらしい。
- マン・ムート
右目のついたシルクハットにスーツ姿の老人。自らをサータニアの「ガーディアン」だと名乗る。
- キリク・エリ
サータニアと同じ髪色をした女性。
- バン・ディア
無口な男性。ダーリンが死んだと思い自棄になる自らの主に対し激しい怒りを露わにした。
- カ・S・ソエ
- サ・S・ヤムヒ
- ヨ・S・リベ
カッパ姿の童女3人組。3章にて登場。
「白」の能力
もう片方の神角による能力。大量の兎の饅頭のような存在が出現し、時空を喰らい尽くす。
余談
一応メインヒロインのような立ち位置であり、一時期はcomico内でのサムネイルにも彼女が表示されるほどであったが、
- 1章5話を最後に回想と扉絵以外での登場が半年間なくなる
- 3章では中盤まで見せ場がない
- 4章では(転送された時期が時期だったとはいえ)レギュラー陣の中で一番登場が遅い
と割と不憫な扱いを受けている。とはいえレなんとかさんほどではないのだが…。
以下、4章20話以降のネタバレを含みます
星の終わりに発生し星を飲み込む黒い竜巻と同等の黒の力。
「歴代最高の黒の力を持つ彼女のそれは星の力を上回る」とリカージョナー(リーフ)は語った。
また、黒の力は彼女の死の瞬間に彼女の意思に関係なく暴走するらしく、黒の力を持ったものが誕生した時点で黒の脅威からは逃れられないらしい。
またダーリンの魂の輝きにより超越者となったブックにより「黒の力には対抗出来るのは白の力のみ」であると語られた。しかし、前述の通り彼女は黒を操る「ブラック・ミスト」と白を操る神角の力の両方を有している。「悲願の子」もリカージョナーも把握していなかったものの黒に対する最善の切り札はすぐ近くに存在していたのである。
また、「白」に関しては彼女の他に彼も何かしら因縁がある模様。
ただし、彼と魂を共有しているシアの司る白に対し、サータニアの用いる白の力は意志を持っておりまた別物である模様。シア曰く「今の時代の白」。
続く5章では一連の事件に彼女の魔力が絡んでいるようだが…