概要
スマートデバイス向け有料漫画アプリcomicoで連載中の「さーたん」の主人公。
土に埋まっていた魔王を助けた際に一目惚れされる。
潜在能力やいまだに名前が不明な点を含めかなり謎多き人物である。
顔筋がフレキシブルでかなり表情豊か。愛称は「ダーリン」「屁太郎」「桃頭」。
人物
たとえ相手が悪魔や魔族といった異種族、果ては自らの命を狙う者であっても話を聞き理解しようとする程に優しい。初めて魔界に行った際にはヘブンズ・ロード出身の悪魔たちと遊んだり焼きそばをご馳走したりと面倒見の良さを垣間見せた。
サータニアに関しては鬱陶しいと思いつつもヴェールに聞いた彼女の境遇もあり、また同居人同然であることもあって気にはかけているようである。家事を覚えて手伝ってくれるなど真面目な点は評価している模様。
主な呼称
多数のキャラクターと関わりがあるにもかかわらず1度も名前で呼ばれたことがないという徹底ぶり。
能力
- 悪魔との契約
従属であるタロトを召喚可能。また、婚姻を結んだサータニアとの間にもパスが通っており、魔力の授受が可能。
- 退魔の呪い(護り)
とある悪魔がトマトスープのお礼に付与。悪魔や人形による呪術や夢魔の催眠に対する耐性を得る。
- 生命の実
キトカランドにてレカリアが恫かt…拵えてダーリンに与えた木の実。食べることによりあらゆる病気に対する耐性を得る。尚オリジナルは食べると不老不死になるとか。
- プロヴィデンス・カウント
彼が初めて魔界を訪れた際に、彼の死とそれにより連鎖的に起こる破滅を防ぐ為にノヴァが与えた能力。彼が願ったり感じたりした事象が起こりうる可能性を発生させる能力。もし、地球が真っ二つに割れて欲しいと彼が願えば、地球が真っ二つに割れる可能性はゼロではなくなる。
しかし、この能力を使用するたびに他の事象に皺寄せが生じてしまう。与える影響に関しては未知の領域であり、危険な能力であることが実姉であるクーリエの口から語られた。
- 星還術
1章ラストにてノラより託された、彼女とその想い人によって生み出された「知と研究の結晶」。星が元の軌道に戻るが如く対象の状態を元に戻す。
- ヘル・ドライヴ
「誰かに貰った力に頼らず、自分自身の力でなんとか出来るようになりたい」と思った彼が、ヴェールに教えを乞い習得した初の彼自身が自発的に手に入れた能力。持ち前の瞬発力と隙を作る力を活かし、さらに悪魔の呪いによるブーストをかけることで瞬間的に悪魔に匹敵するスピードで動くことができる。しかし、少しでも長く行使すると代償により身体に負担がかかる。
余談
タロト「お前ラストあたりになると途中でリタイアするよな」
本編では毎回と言っていい頻度で、章の終盤に何らかの要因によって意識を失っている。
関連タグ
※以下、本編4章以降の重大なネタバレあり
彼の正体とその考察(4章後半ネタバレ含)
「…私は…終末と最後まで戦った薄幸の美少女…
前宇宙の生命体…と言った所かな?」
現在の宇宙空間が誕生する前の宇宙の人間の女性「シア」の生まれ変わり。
彼女は前宇宙を覆い尽くした「白」を抑え込むために時空間を止め自らの魂に閉じこもっていたのだが、物質の潜在的要因を「目覚めさせる力」を持つリカージョナーのリーフによって彼が呪器化したことにより彼の深層意識で邂逅。
なんの力も持たないただの人間であったが、仲間の想いを心に宿し、その輝きをもって仲間に力を与える「信じる力」によりかつての仲間と共に白の侵攻を食い止めた。
アリシアを含む天界の者とも面識があるようだが…。
ちなみに彼女も桃色の髪、黄色の瞳をもつ。ダーリンは「本名が判明したら作品が終了するジンクス」を怖がって結局自らの名前を語らなかった。
タイトルの「SirTurn〜さーたん〜」について、シア(Sir)の転生体(Turn)という意味にもとれるがーー
だ…ダーリンさん…あの…その…
その子…誰ですか…?
彼の深層意識脱出時に何故か彼と一緒に現実世界へとサルベージされる。
なお、魂が同一であることからヘブンズ・ロード組の悪魔たちにはシアも彼であると認識されている模様。
星作りと移住作業の全てが終わった後、「何か帰れそうだから」と一言残して突然姿を消した。
- 魂の炎
シアが彼に伝えた、信じて託した者達や散っていった者達の想いを宿し彩り輝く「魂の輝き」。この力を注ぎ込まれたブックは悪魔の枠を超えた超越者となった。また自らを鼓舞し魂の炎を無限に増幅させ、崩壊する星に注ぎ込むことで崩壊を一旦停止させるといった離れ業をやってのけた。
- 悪魔の左手
あわわ… 汚ねッ(?)‼︎
3章のサータニアの台詞から「共同作業」とも。婚姻により通じたパスを介して、サータニアの魔力を受け取り、その魔力を用いて次元を突き破るといったもの。なのだが、
さあ、ハグだ!受け取れィィ‼︎
ネックハンギングツリー
4章ではあろうことか彼女の首を締めつつ魔力を無理やり吸収(サータニア本人も満更ではなかったが)。同じく「従属」という形で契約を結んでいるタロトと同時に「黒い霧のような力」と「白い靄のような力」を行使、新しい星と古い星の間の次元を突き破り繋ぎとめた。不憫なり、サータニア。
この際にタロトが用いていたものがシアの制御していた白の力が漏れ出たものであることがのちに判明。また、3章後半でアップルの呼び出した「アスメリアの針」ももとはシアの管理する時計塔のコアパーツであり、これが失われたことが彼の深層意識で眠り続けていたシアを目覚めさせた原因となっている。