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イノセントティアーズの編集履歴

2020-01-03 15:45:13 バージョン

イノセントティアーズ

いのせんとてぃあーず

Xbox專用のシミュレーションRPG。

概要

2002年12月5日に広美から発売されたXbox專用のシミュレーションRPG。正式名称は『Innocent Tears』(イノセントティアーズ)


キャラクターデザイン・3Dキャラ監修は漫画家のうたたねひろゆき氏、原画は山内則康氏が担当。


キャッチコピーは「純白の使徒…それは天からの恐怖。」

崩壊した東京を舞台に、堕天使と天使と人間の戦いを描いたダークファンタジー。本来、善や正義とされる天使が人間を喰う悪役で、堕天使が人間を守るために戦うという、独特の設定になっている。


ちなみに天使と堕天使の区別は、天使の翼は純白色で、堕天使の翼は赤みがかかった白色と、外見で判別されるようにされている。


天使に覚醒した人間は、人間を喰うようになり、心の奥底に持つ悪意が表面化してしまう。しかし、サラや葵のように人喰いではない天使もいることから、人喰いするかしないかは本人の意志で制御できるようである。



当初はドリームキャストで発売予定だった。製作過程において色々あったようで、うたたねひろゆき氏は自身が発行した同人誌「ANGEL DUST」(イノセントティアーズの設定集)では、「僕の名前を出さないでほしい」等コメントしていた。




登場人物

神楽晴明

声:野島健児

主人公。東京の吉祥寺の学校に通う18歳の高校生。堕天使。本人は気づいていないが、堕天使の中で最も強力な力を持つ。また、陰陽道や居合術に優れている。人一倍正義感が強く(本人はあえてそれを露骨に表すことはないが)、面倒見のいい青年。

都市崩壊後、人間を喰う天使を憎んで退治をするかたわら、行方不明になったかがりを探している。その過程で、天使たちの陰謀を知ることになる。天使に覚醒したかがりの悪質ともいえる言動に苦悩する。


実は東京が崩壊したのは、晴明が自分の力をコントロールできなかったことが原因である。


ラストステージでかがりと戦い倒すが、かがり自身が自分の犯した罪の重さに気づく日が来ることを信じて、あえて命を奪わず、これからかがりが更生するのに寄り添おうとするなど、一途さを見せていた。



火村かがり

声:井上喜久子

本作のヒロイン。天使で、人間の頃は晴明の恋人だった。年齢は18歳。天使たちのリーダー的存在であり、本作のラスボス。天使に覚醒した後、晴明の前から姿を消した。

元気で自由奔放な性格で、本人はそれと意識せずに晴明や優美を困らせることもあった。天使として覚醒してからは、自由奔放な性格は性悪ともいえる小悪魔的性格へと変わり、晴明への愛情表現は「晴明を殺して食べてあげたい」という形に変わった。天使に覚醒する前、海水浴に来たときに打ち上げられた死体が片付けられる前に見に行こうと晴明を誘うなど、サイコパスな面も見せていたが、それが天使化していた影響か本来のものかは不明。

晴明が自分を探していることを知っているが、かがり自身は鬼ごっこをしている感覚で状況を楽しんでいる。優美の晴明への気持ちも気づいてはいるが、自分と晴明の関係に自信を持っているため、なんとも思ってなく、天使化した後は、むしろそれをちらつかせて優美をからかうなど、悪質な面も見せていた。


上記の迷惑かつサイコパスなキャラ設定から、二度と会いたくないヒロインと言われたり、それに加えて、九条サラが公式イラストでメインに描かれたり立体化までされたため、サラが本作のヒロインとして認識されている。



陵優美

声:大本眞基子

堕天使。晴明の幼馴染。22歳の大学生で眼鏡っ娘。貞操観念の強い真面目な性格。かがりのことで心を痛める晴明を支えようとする。幼い頃、一緒にお風呂に入ったりした晴明を異性として意識しており、今でも密かに想いを寄せている。恋人のかがりに遠慮して、あくまで晴明とは幼馴染の立場をとっているが、かがりには恋心を見透かされていて、天使化したかがりにそのことを指摘されてかわかわれていた。



神楽慧

声:緒方恵美

堕天使。晴明の弟。優等生的な性格の持ち主で、理屈っぽいところがあるが正義感の強い少年。サラがクロードのスパイと知っても、サラに対する気持ちは変わらず、やがて相思相愛になり、恋人同士になった。兄晴明が問題児な恋人(かがり)に振り回されている一方で、メイド少女との純愛を見せつけたうらやましい少年。



九条サラ

声:岡田純子

19歳の天使。クロードのメイドだったが、クロードの企みで近づいた神楽慧を本気で愛してしまい、慧を騙したことに悩む。クロードに狙われた慧を守ろうとした際に純白の翼が漆黒になり、漆黒の翼を見たクロードから醜いと嫌悪されて捨てられた。以降、慧と共にクロードの性格を阻止すべく戦う。慧を愛して献身的に尽くす健気な性格。天使だが人喰いではない。可憐な容姿だが、戦闘では大鎌を振り回して戦うすごいメイド。


うたたねひろゆき氏によるイラストは大人っぽいデザインだが、山内則康氏による作画は幼い印象を受けるイラストで描かれていて、可憐な声と一途な性格でありながら、戦闘では大鎌を振り回して戦うなどの数々のギャップが萌えなメイド少女。その愛らしいデザインと性格設定から、公式イラストではメインで描かれたり、ガレージキットが発売されているなど、かがりではなくサラが本作のヒロインとして扱われている様子。



加賀史郎

声:伊藤健太郎

18歳のロックシンガー。堕天使。ヴォーカルの修行として、声にいい中国武術に精を出して達人になる。姉雪子とは仲がよかったが、恋人美奈子を天使化した雪子に殺されて、償いをさせるために雪子を探している。亡くなる直前、正気に戻った雪子を助けられないかと優美に訴えるなど、あくまで嫌っているのは天使化した雪子であり、元々の雪子は大事に思っていた。



加賀雪子

声:富沢美智恵

天使。史郎の姉。24歳のOL。物静かで心優しい博愛主義者。重度のブラコンで、史郎を異性として意識している。友人が少ないのもそれが原因で、アフター5には会社の同僚と遊びに行くよりも、史郎との時間を優先する。

天使化してからは、史郎への愛が暴走して、史郎の恋人美奈子を殺害してしまい、そのことで史郎と対立する。動物と仲良しで、犬や猫を手なずけて怪物化させて襲わせる力を持つ。最期は正気に戻り、殺してしまった美奈子に詫びるなど、本来の心優しい性格に戻り、史郎に看取られて亡くなった。



陸海葵

声:南央美

友達は砂姫だけという11歳の小学生。内向的な少女。砂姫との友情を非常に大切にしていて、彼女との関係を引き裂こうとする相手には殺意さえ抱く。最初は天使だということを隠していた。やがて天使だと判明したが、晴明から「砂姫と仲良くしたかったら人間を喰うな。腹が減ったら人間以外を食え」と言われたために、人喰いはしない。



吉野砂姫

声:前田愛

晴明の近所に住む11歳の小学生。堕天使。生意気口調だが、心優しく、いじめられやすい葵をかばう面倒見のいい性格。葵は天使と判明した後も、葵をかばうなど友達思い。



平勝利

声:磯部弘

殺し屋で天使。空手の達人。精悍な男性。自分が強くなることと、強い相手と戦うこと以外には興味がない。しかし、自らが強者であると自覚し、強い女性への敬意や、弱者を守るなどの信念を持ち合わせている。



鷹司綺羅

声:鈴木麻里子

純粋な人間の巫女。姐さん女房的な面倒見のいい性格で、正義感も強い。殺し屋である平勝利を愛してしまい、殺人をやめてほしい一心で彼を追い続けている。



橘美樹

声:野田順子

天使。真樹の姉。14歳の中学生。儚げな雰囲気の少女。道徳的で真面目なクリスチャンだが、暴漢に襲われた日を境に、人間不信になってしまった。心の傷が癒えてないためか、気弱な印象を与える。



橘真樹

声:野田順子

堕天使。美樹の弟。11歳の小学生。おとなしい美樹とは逆にとても明るい性格。姉にべったりしている甘えん坊で、美樹を独占したがっているシスコン。美樹の暴行事件以来、世界中の男を憎むようになり、美樹を守ろうとする。



ヨハネス上泉

声:若本規夫

堕天使。神父をしている男性。天使たちが自分の家族を殺したという事実を知り、神への信仰が揺らいでいる。天使が支配する世界を築こうとするクロードを阻止すべく、平勝利を刺客として送り込む。



クロード

声:増谷康紀

天使。フルネームはクロード=ドゥ=レシャック。貴族階級で残虐な性格。エリート意識が大変高く、人間を見下している。人間牧場を作って天使たちに無限に食料を無限に提供するという非道な計画を進めている。



鷹司貴之

声:成田浬

幕間で登場する謎の男性。晴明たちを監視させて戦いを見守り、戦いが終わった後、『犠牲の鶏』計画実行について部下と話すなど、続編を示すような会話をしていた。



美奈子

史郎の恋人。作中では故人。天使化した雪子が操る犬によって噛み殺された。



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