起きろよ!怠け者!僕みたいにちゃんと働けよ!
概要
いわずと知れた主人公……ではなかった。ティッドマウス~ファークァー間の支線を任される小型サイドタンク機関車。
車体番号は1。車体カラー青。車軸配置0-6-0。1913年製造。
モデル機関車:ウィルバートがクリストファーに贈った木製の玩具
嫌いな物:魚、雪かき、チビと言われること。
性格は多少生意気な上、イタズラ好き。初期は自分の働きぶりを鼻に掛けたり、仲間の失敗に対して毒を吐くこともあり「トーマスとゴードン」・「トーマスあさごはんにおじゃま」などではそれが原因でミスをしてトラブルになったり、同僚の機関車やトップハム・ハット卿に皮肉を言われることもあった。
上記のセリフは記念すべき第1話「トーマスとゴードン」において、休憩しているゴードンに向けて発した初ゼリフ。後に急行列車に繋がれたまま走らされ、しっぺ返しされた。
一方で仕事に関しては非常に頑張り屋で、「役に立つ機関車」になりたいと思っている。ジェームスがエドワードに「古い鉄くずののろま」と暴言を吐いた時にはエドワードを庇い、ジェームスを怒るなど、仲間思いである。パーシーとは一緒にイタズラをしてハット卿に怒られることもあるが、機関車の中では無二の親友と言って差し支えないほど仲が良い(特に劇場版で「ディーゼル10の逆襲」では彼との親友としての絆が強調されている)。第3シーズン以降は前述した悪癖はほとんど無くなり、仕事熱心で仲間想いな性格に変更されている。
本来彼は、大きな駅の構内で働く、入れ替え専用機関車であったが、とある出来事で活躍し、現在ではアニーとクララベルという客車を牽き、支線を走っている。
嫌いなものの内、「魚」は、給水塔が壊れたため川から汲んだ水をタンクに入れた際、川魚が侵入して故障しかけたというトラウマが原因だったりする。
登場時期とモデルについて
実はトーマスは原作では第2巻からの登場であり、登場後もウィルバート時代は全体の1/3程度のエピソードにしか登場していない。現在のように主役格になるのはクリストファーが原作を継いでからである。
ウィルバートが「汽車のえほん」を執筆していた当時、まだ幼かった息子のクリストファーに、日曜木工で作ったエドワードと客車・貨車を模した玩具をクリスマスプレゼントとして贈った。
これはエドワードのモデルが「ファーネス鉄道クラスK2」(英語版wikipedia)で、簡単な木製おもちゃで再現できるくらいシンプルだったからだが、
日本の鉄オタ予備軍(エリート養成中)が9600の玩具版やそのうちC62を欲しがるのと同じ理屈でクリストファーもイギリス蒸機の花形・LNERクラスA3であり名機「フライング・スコッツマン」の兄であるゴードンが欲しいと言い出した。
しかしいかにどこぞのコンデンサーむき出しでも平気というかそれが美しいとすら思ってるユーラシア対岸の国と違って配管類をスッキリ隠したイギリス蒸機であっても、クラスA3の造形を素人の木工で再現するのは不可能で、息子のために頑張ったらしいのだが最終的に断念せざるを得なかった。
その贖罪も兼ねて、ウィルバートは0-6-0機(アメリカ・日本式だと0-C-0機)のフリーランスの蒸気機関車の木製おもちゃを渡した。
クリストファーはこの新しく貰った機関車に「トーマス」と名付けた。
これがトーマス誕生の瞬間だった。
クリストファーはウィルバートに「トーマスを『汽車のえほん』に出してほしい」と言い始める。
ウィルバートはその願いに答えることとし、その際に後付で LB&SCRクラスE2、という設定が加えられた。
(それもトーマスの姿ありきでウィルバートの手持ちの写真から選んだ)
トーマスの転入時の塗装における所属表記“NW”は、“NO Where”つまり無所属を意味している。つまり存在しない機関車とされているのだ。
またソドー島鉄道での彼のナンバー「1」は、元々はウィルバートが描きやすいという理由で1にしたらしいのだが、後年アニメ化に際して、アニメの性格上主人公機を決めたい、となった際、「1」の彼が選ばれることになったと言う。
関連タグ
きかんしゃトーマス ソドー鉄道 蒸気機関車
大井川鉄道 2014年からトーマス号の運行を開始した
原作のトーマスに関しては→トーマス