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揚陸艦の編集履歴2020/03/12 20:12:34 版
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揚陸艦

ようりくかん

人員や物資を輸送を目的とした艦船のうち、岸壁などの港湾設備に頼ることなく、自力で揚陸する能力をもった軍艦のこと。

概要

上陸作戦の要となる軍艦である。その性質上、多数の人員や物資を乗せる事ができ、病院設備を保有しているケースも多い。

昔は、兵員や車両を上陸させる目的のみだったが、近年はその能力を災害派遣や人道支援にも発揮している。

小型の上陸用舟艇を積んで発艦させたり、航空技術の発達でヘリコプターによる空輸を可能にしたものなどが存在する。

主な種類

最初期の揚陸艦。艦首にランプを備え、自らが岸に乗り上げる「ビーチング」によって戦車や歩兵を上陸させる。端的に言えばでかい上陸用舟艇。

艦首形状が平らになってしまうので抵抗が増え速度が出ない、ビーチング中に潮が引くと戻れなくなる、敵の砲火の中に飛び込まなければならない危険性などから、先進国では既に運用されていないが、途上国では今でも使用されている。

現在主流になっているのはこれ。

艦尾にウェルドックと呼ばれる格納庫を備え、そこに注水して上陸用舟艇の発艦・収容ができる。

亜種として、ウェルドックを縮小し輸送能力を重視したドック型輸送揚陸艦(LPD:Landing Platform Dock)が存在する。

全通飛行甲板を持ち、ヘリコプターによる水陸両用作戦を実行する能力を備えたもの。

基本的にはヘリコプター空母と大差ないので、揚陸能力はヘリの性能に依存し、戦車などの重量物の揚陸ができないのが難点。

  • 強襲揚陸艦(LHA:Landing Helicopter Assault あるいはLHD:Landing Helicopter Dock)

ヘリコプター揚陸艦にドック型揚陸艦の機能を合わせたもの。指揮能力も高く、軽空母としての側面を持つ事も。

広義にはヘリコプター揚陸艦も強襲揚陸艦と呼ばれる事がある。

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