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揚陸艦の編集履歴2020/03/18 16:48:06 版
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揚陸艦

ようりくかん

人員や物資を輸送を目的とした艦船のうち、岸壁などの港湾設備に頼ることなく、自力で揚陸する能力をもった軍艦のこと。

概要

上陸作戦の要となる軍艦である。その性質上、多数の人員や物資を乗せる事ができ、病院設備を保有しているケースも多い。

昔は、兵員や車両を上陸させる目的のみだったが、近年はその能力を災害派遣や人道支援にも発揮している。

小型の上陸用舟艇水陸両用車を積んで発艦させたり、航空技術の発達でヘリコプターによる空輸を可能にしたものなどが存在する。

主な種類

最初期の揚陸艦。艦首にランプを備え、自らが岸に乗り上げる「ビーチング」によって戦車や歩兵を上陸させる。端的に言えばでかい上陸用舟艇。

艦首形状が潰れてしまうので抵抗が増え速度が出ない、ビーチング中に潮が引くと戻れなくなる、敵の砲火の中に飛び込まなければならない危険性などから、多くの国では既に運用されていないが、今でも使用されている国もある。

現在主流となっているのはこれ。艦尾にウェルドックという注水できる格納庫を備え、ここから上陸用舟艇や水陸両用車の発艦・収容ができる。

亜種として、ウェルドックを縮小し輸送能力を重視したドック型輸送揚陸艦(LPD:Landing Platform Dock)が存在する。

全通飛行甲板を持ち、ヘリコプターによる水陸両用作戦を実行する能力を備えたもの。

元は旧式化した空母を転用して誕生したものであり、基本的にはヘリコプター空母と大差ないので、揚陸能力はヘリコプターの性能に依存し、戦車などの重量物の揚陸ができないのが難点。

一応、小規模ながら上陸用舟艇を積めるものもある。

  • 強襲揚陸艦(LHA:Landing Helicopter Assault あるいはLHD:Landing Helicopter Dock)

ヘリコプター揚陸艦にドック型揚陸艦の機能を合わせたもの。指揮能力も高く小規模な揚陸作戦なら単独で実施可能な能力を持ち、軽空母としての側面を持つ事も。

広義にはヘリコプター揚陸艦も強襲揚陸艦と呼ばれる事がある。

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