概要
望遠鏡(むしろ双眼鏡?)のように前向きについた目が特徴的な魚。トビウオのように下の方が長い尾びれも特徴。
ボウエンキョウウオ(望遠鏡魚)とかソウガンキョウウオ(双眼鏡魚)ではなくボウエンギョ(望遠魚)という微妙にうまいお名前は語呂が重視されたのだろうか……?
世界各地の深海に広く生息し、大きさは20~24㎝くらい。
日本近海で採取された個体は新種だったので、既存のボウエンギョの亜種「コガシラボウエンギョ」として登録された。
主な特徴
キンメダイのように深海だからこそ視力を発達させたタイプの魚で、見た目通り感度はバッチリ。
というわけで元気に泳ぎ回って獲物を探すタイプの魚だが、深海の水圧に耐えるために骨は軟骨。
また体は柔らかくウロコがない。
フウセンウナギやオニボウズギスのようにお腹を大きく膨らませることができ、大きく開く柔軟なあごと合わせて食い溜めだってドンと来い。
また出会いの少ない深海なのでなんと雌雄同体で、相手さえ見つかれば問題なく繁殖可能。
全然似てないボウエンギョJr.
例えるなら頭でっかちのカワハギみたいな体型なのだが、望遠鏡チックな目は成長すると備わる仕組み。
深海魚のくせに子供の時は浅い海で暮らしており、次第に深い海に移行するのだ。
ちなみに
ボウエンギョは食べられないが、遠縁にあたるヒメという魚は練り物の素材になることがある。
ボウエンギョ自体は幼魚がシラスに混じっていることが稀にあるらしいが、食べても問題はない。
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ミズウオ→同じヒメ目の深海魚。こっちも大食い系。