CD
しーでぃー
CDとは
コンパクトディスク(Compact Disc)
音楽の供給媒体として、最もメジャーな存在。 データやソフトウェアの供給媒体(CD-ROM)としても広く使われたが、のちにこの用途はDVDやBlu-ray Discに取って代わられた。単に「CD」と言ったときは音楽用CD(CD-DA)をさす。
2000年代にDVDが登場してからも音楽用媒体としてのCDの地位は変わらず、後続のSACD、DVD-Audioなどが廃れ2010年代にインターネットでのダウンロード販売が一般化してからも、高耐久性とダイナミックレンジの広さ・音質の高さから、主要な市販楽曲供給用メディアとしての地位を占めている。
規格
直径は12cmであり、後続の光ディスク規格であるDVD、Blu-ray Discもこれに倣っている。8cmCD(ミニCD)もありシングル用媒体として普及したが、近年では対応しているプレーヤーが少ない。
物理的な仕様・規格は、ソニーとフィリップスが共同で策定したレッドブック(CD-DA)、イエローブック(CD-ROM)等で決まっており、再生機器もまたその規格に沿って設計・製造されている。CCCDなどは規格から逸脱した正規の物ではないためCompact Discのロゴはなく、正常な再生は保障できない。
CDは渦巻きトラックであり、原則はシーケンシャルアクセスである。これは元々映像・音楽メディアであるため、基本的な使用方法はアナログレコードやVHSテープと同様と考えて製造コストを下げたためである。CD(及びレーザーディスク)のランダムアクセスはTOCというマスターレコードトラックにトラック番号(テープ流に言えばレコード番号)とその開始位置を記録しておくことで、擬似的に行えるようにしたものである。
また、物理的均一密度であるため、ディスク外縁のトラックに行くほどディスクの回転速度が下がる。CD(及びLD)のトラック始点は内側から始まるため、トップオープン式のプレーヤーなどののぞき窓から見ると、終わりの曲に近づくとCDの回転速度が落ちているのがわかる。
(HDDやFDDは単一速度でヘッドが常に一定の密度で読み取れるよう、ディスク外側に行くほど記録密度が薄くなる論理的均一密度である)