コミックZERO-SUMで連載中の漫画作品。
単行本は22巻まで発売中。作者は久米田夏緒。
*注意:以降の項目には物語の展開に関する具体的な記述が含まれています。
あらすじ
亡国の王女であったという前世の記憶をもつ皆見は、前世の情報を記したノートをクラスメイトらに見られてしまう。
それを皮切りにクラスメイトたちも前世の記憶を取り戻し始め、前世で使われていた魔法により友人が負傷してしまう。
国が滅んだ理由は何なのか?友人を攻撃した犯人は誰なのか?混乱し始めた現世で、各々の思惑が交差する。
登場人物
皆見晴澄
本作の主人公。男性。前世はゼレストリアの王女ベロニカ。
物心ついた時から前世の記憶をもっていたため、小学生時代はいじめを受けていた。中学生時代も孤立しかけていたが、良き理解者であり友人である上岡の助言もあり、前世の記憶があったことは隠して皆見晴澄として生きていくことを意識するようになる。
中学生時代に暴力から身を守るため目くらましの魔法を使ったことがある。
高校生になっても前世の記憶を思い出す度にノートに記していた。
上岡
女性。皆見の中学時代の友人であり、クラスは異なるが高校も同じ。
明るくサバサバとした性格で、皆見に前世の記憶があることを知っているが距離を置かなかった。
皆見のノートが見られた日の夜、何者かに魔法で攻撃され、病院へ搬送された。
前世はない。
高尾春湖
女性。
前世はベロニカの護衛リダ・ラザラサーレ。
現世では、物静かながら男子とも張り合うほどの運動神経の持ち主。
皆見からの告白で恋人となるが、その夜皆見がベロニカとして振舞う姿を見て前世の記憶を取り戻した。
御堂龍司
男性。
前世は神官ジャレッド・フロリオ。
現世では皆見と仲の良い友人。温和な表情や発言が多いが、モトが七浦に殴られた際には思わず七浦に殴りかかった。
皆見のノートを見て前世の記憶を取り戻し、更にノートの内容から皆見の前世がベロニカであることに気づく。
広木悠
女性。
前世はゼレストリアの騎士見習いグレン・シュライバー。男性だった。
現世では、その明るい性格で男女共に友人が多く、皆見や高尾とも仲が良い。
皆見が正体を告げるまで、ベロニカと偽っており、その後、兄バルト・ベルバニアを申しでた。しかし、これも偽りであった。
都築
男性。
前世はゼレストリアの騎士見習いオーブリー・ヴィカンデル。
現世では矢沼らと仲が良い。戦いを好まず、自分を「弱い人間」と考えている。
皆見のノートを見て前世の記憶を取り戻したが、夜の校舎で記憶が混乱し、皆見らを攻撃した。
大友
男性。
前世は神官であり、司教の片腕であったカルロ・ヴェールバルド。
現世では硬い表情が多く、クラスで前世の話をする時に中心となって話を進めている。
瀬々
男性。
前世で誰かまでは思い出していなかったが、モースヴィーグのユージンだと思い出す。
現世では手嶋野と仲が良く、皆見らともよく話す。女子からも気兼ねなく声をかけられている。ユージンだと思い出してからは、時々人格が変わる。
遅刻をしたりゼッケンを裏表に着たりとルーズな性格に描かれている。
カラオケでアルバイトをしている。
元井
男性。モトと呼ばれている。
前世はモースヴィーグの近衛騎士カルヴィン・プランタード。
現世では、御堂や広木と同じ中学で、中学時代から広木に好意を抱いている。
西園百花
女性。
前世は神官リリー・エクルストン。
現世では人当たりの良い性格で、特に広木らと仲が良い。前世で禁忌をおかし、破門。魔法が使えない。
七浦晃
男性。
前世はゼレストリアの騎士見習いコットン・オルヴェ。
現世では皆見や御堂らと仲が良い。
比較的気性が荒く、前世で敵だったモトに殴りかかったりもしたが、冷静になってからは前世は前世と公言している。
矢沼
男性。
前世はモースヴィーグの近衛隊長オーギュスタン・フォーゲルクロウ。
現世では、都築らと仲が良い。
前世の記憶を取り戻した後、校舎のいたるところに前世の文字を書き、他の者たちに前世の記憶を取り戻すよう働きかけた。
現世で人間関係が思い通りにいっていないこともあり、前世の身分に固執し、他の者にも前世の身分に従うよう強要する。
手嶋野尚
男性。
前世はモースヴィーグの近衛騎士ヴィンス・エヴァレット。
現世では誰とでも分け隔てなく接するようだが、特に瀬々と仲が良い。
前世を客観視して固執しておらず、中立的なふるまいを見せる。
仁科瑞樹
男性。モースヴィーグ、アシュレイ・ギーバルシュと名乗っている。しかし、渡辺の前世がアシュレイだと判明。本当の前世が誰なのかは分かっていない。
現代では、好青年の印象を持たれており、大木
前世
グレン・シュライバー
男性。ゼレストリアの騎士見習いであり、ベロニカの恋人だった、と誤解されている。
同じく騎士見習いだったバルト・ベルバニアの異母兄。
ユージン
モースヴィーグの第三王子。
ゼレストリアとモースヴィーグの同盟を強固にする目的の政略結婚のため、ゼレストリア領の砦に住むことになった。
リュカ・エルランジェ
男性。教皇庁から砦に派遣された神官のうち、現世で唯一自称する者がいない存在。
現在、仁科が疑われている。