「あの日からずっと、友也くんはぼくの王子さまです」
概要
所属ユニットは『Ra*bits 』。クラスはどちらとも1-A。
同じ中学校の出身であり、とても仲が良く2人で共に行動することが多い。
「お化けがいっぱい☆スイートハロウィン」は2人の強い関係性がわかるため必見だ。
関係がわかるストーリー(ネタバレ注意)
作中の時系列とは関係なく、ストーリーが公開された順に紹介していく。
対決!華麗なる怪盗VS探偵団(2016年前半・イベントストーリー:冬)
このエピソードの冒頭では、友也が日々樹渉の悪戯により、事件現場の遺体のような有様で登場する。実際は気絶していただけだが、この様子を見て創は失神してしまう。直後、意識を取り戻した創は「よかったぁ、夢だったんですね……♪」と現実逃避。それに続く「ぼくは早く起きなくちゃ……起きて弟と妹のお世話して、学校に行くんです。学校に行けば、友也くんがいつもみたいに優しく笑っていて……?」というセリフからは、創が友也を喪うことを強く恐れている様子が窺える。
また、友也が気絶しているだけだと光が気づくと、創は保健室に運ぶために友也をひとりでお姫さま抱っこ(光談)してしまう。
その後、佐賀美陣の診断で友也は過労から倒れていただけと判明するが、「校内アルバイト」を友也に手伝わせたことがその遠因になったと思った創は自分を責め、次のように叫ぶ。
「うわぁあん、友也く~ん! ぼく、責任とって友也くんと結婚します!」
(「事件発生」第3~4話)
後日友也が復帰した場面では、創は感極まって涙ぐみながら友也の名を呼ぶ。「これまで(編者註:養生していたため)役に立てなかったぶん、何でもするから何でも言ってくれっ♪」と意気込む友也に、創は以下のように応じる。
「ううん。友也くんは何もしなくていいんです。また、体調を崩しちゃいます(中略)友也くんを、あらゆる悪意から守ってみせます。友也くんが生きているだけで、元気でいてくれるだけで……ぼくは満足です、幸せなんですよ~♪」
創にとって、友也がいかに大切な相手かがわかるエピソードと言えよう。
お化けがいっぱい☆スイートハロウィン(2017年後半・イベントストーリー:秋)
ふたりの関係を語るうえで外すことができないエピソードである。
話はふたりが喧嘩して気まずくなっている状態で開幕する。女装めいた仕事を拒否した友也に対し、創が「ヤダヤダ言っても駄目です!」と珍しく大声を出したことから、ふたりは口論になってしまった(「dis harmony」第一話)。それから、どことなくふたりのやりとりはぎこちないものになる。
この喧嘩の根本的な原因は、「sweet home」第五~六話における友也と南雲鉄虎の会話で明かされる。
根底にあったのは、アイドルとしての方向性に対するふたりの見解の相違だった。姫宮桃李との交流(「特訓!凸凹なペアレッスン」等を参照)がきっかけで「かわいい」を追求することに前のめりになる創に対し、友也は自身が「かわいい」に特化していくことに違和感を抱いていたのだ。
ちなみに、この鉄虎との会話シーンにおける友也のセリフがかなり重い。
「創は俺のオアシスなんだよ~、あいつと普通に喋れないだけで心がどんどん荒んでいく!」
「創相手にそんなの無理だよ……、自殺するほうが簡単なくらいだ」
(※友也と創は互いに遠慮しすぎているから、「もっと互いに口汚く罵りあって、殴りあってほしい」と鉄虎に言われた際の台詞)
「あいつは、創はかわいいよ。宇宙一かわいいよ……。」
「俺はいつだって、あいつの味方でいたい。あいつを泣かせたくない、あの優しい笑顔を曇らせる原因になりたくない」
また、その夜、皆でホラー映画を鑑賞する場面では、映画に夢中になって光に抱き着く創に対し「光がマジで苦しそうだから、抱きつくなら俺にしとけ」と言う友也が見られる(「sweet home」第九話)。
そして翌朝、友也と創はようやくふたりきりで語り合う。
この場面(「sweet home」第十話)からエピローグにかけて、それぞれの想いが語られ、ふたりが進む道が示唆される。是非本編で確認していただきたい。象徴的なセリフのみを以下に引用する。
「離ればなれは嫌です。ぼくは友也くんがいないと駄目……。すぐパニックになって、何がなんだかわかんなくなって、泣いちゃいます」
「お願いします、友也くん、お願い……。ぼく、友也くんのことが大好きなんです」
「……いや、おまえが女の子だったら良かったのに~って」
「創に嫌われたらどうしようって思ったんだよ、おまえに嫌われるってもう生きてる価値がないってことじゃん」
記事冒頭のセリフ「あの日からずっと、友也くんはぼくの王子さまです」も、このエピソードの最終話からの引用である。
スカウト!ウィンターサンタ(2017年後半・スカウトストーリー:冬)
友也と創がふたりで繁華街を歩く場面から始まる。
イルミネーションの写真を撮って、弟と妹に見せてあげようとする創。彼も入れて撮ってあげようという友也の提案に、創は「撮るなら友也くんも一緒じゃないと嫌です」と言って、ツーショットを撮ることに。仲良しぶりを冒頭から披露した。
ところが、中盤からやや不穏な展開になる。
一緒に帰る約束を急にキャンセルした創のことが引っかかり、友也は悩んでいた。そんな友也と校門前で出会った鳴上嵐は、友也が「恋の悩み」を抱いていると勘違い(?)する。そんな折、友也と嵐は創を発見。ふたりは尾行を開始するが……。
始終創のことを気にかけている友也が見られるエピソードで、クリスマスらしいハートウォーミングな結末を迎える。とくに最終話にあたる第八話は、友也と創の絆がよくわかる必見の回である。
「……創、メリークリスマス♪」
モーメント*未来へ進む返礼祭(2018年前半・イベントストーリー:冬)
Ra*bitsの四人が、なずなにとって一旦最後のステージとなる「返礼祭」を終えた場面に、印象的なくだりがある。
幕が閉じるなり、創は泣きながらなずなに思いのたけを語る。家では長男だから「良い子」でいなくてはならなかったが、「夢ノ咲学院で、に~ちゃんができて楽になって、ほんとに毎日……幸せでした!」と胸中を吐露した創は、「うえぇぇえん! 友也く~ん!」と、友也の名を叫ぶ。
友也は「なぜ俺を呼ぶ!?」と面食らいつつも「仕方ないなぁ創は~、よしよし♪」と彼を慰め、次のように語る。
「こういうところは、昔から変わんないな……。ううん、以前は俺の前でしか泣かなかったから、ずいぶん変わったのかなあ?」
「ありがとうございます、に~ちゃん」
「こいつ意外と格好つけたがりで、みんなの前では良い子ぶって迷惑になるようなことをしたがらないんですけど、こんなふうに、正体をなくして泣きじゃくってるところ、見せられる相手がいっぱいできて……ほんと、すごく良かったんじゃないかって思います」
「なんて、俺は創の何なんだろう……」
最後のセリフを言いながら照れたように頬を掻く友也を、実際に読んで確認していただきたい。
また、Ra*bitsというユニットにとっても非常に重要なエピソードであるため、通して読みたいストーリーである。
(「Humanity」第九話)
真白友也「楽しみの共有」(キャラクターストーリー)
友也が創に漫画を貸す話。友也は、創に貸す漫画を選ぶ過程で創が好きなジャンルを把握していなかったことに気づく(友也が貸すどんな漫画でも決まって「面白かった」と喜んでくれるらしい)。翌日、どんなジャンルが好きなのかと友也に問われた創の答えは「友也くんが好きなもの」。
前半部分に登場する「いいに決まってるだろ、俺と創の仲なんだからさ」という友也の台詞も見どころ。
真白友也 第六話(マネージメント会話)
友也と創の微笑ましい登校風景が見られる。
「今日も友也くんと一緒に登校できて嬉しいなぁ、と思ってたんです」
「お、おぉ……。そっか、面と向かって言われるとけっこう恥ずかしいな」
新章(ズ!!)開始後の関係(ネタバレ注意)
友也と創は進級し、夢ノ咲学院の2年生となった。
公式サイト(2020年6月閲覧)において、ふたりが同じ「2‐B」クラスに所属していることが確認できる。2年連続でのクラスメイトとなった。
メインストーリー
創が新章に初登場する第十五話「Entry」では、新キャラクターの1年生・白鳥藍良が創と懇意であることが明かされる。アイドルの事情に詳しく、「アイドルというよりファンみたい」な藍良に対し、創は「友也く……ぼくの仲間もそんな感じなので、かわいいなって思っちゃいます」と述懐する。「なので」の意味が気になるところである。
さらに、友也の初登場話である第四十一話「Rabbit」においては、ひとりで「Trickstar」のライブを観てきたことを友也に羨ましがられ、創は「え~? 友也くんが、『日々樹先輩の劇団の公演があるから』ってそっちを優先したんじゃないですか」「むしろ、ぼくが文句を言いたいくらいです」などとぼやく。
これに加えて、第百八十四話「Ra*bits」では、友也が創を「近ごろめっきり口喧しくなってきた」と評する場面がある。
一年のときと比べると、創が友也に対してはっきりと自分の気持ちを主張するようになってきたと言えるかもしれない。
紫之創 第二話(キャラストーリー:夏)
友也と創がESの社員食堂で食事をする話。
友也が肉料理を頼むことに決めると、創が魚料理を選び「わけっこしませんか?」と提案するなど、仲の良さは健在である。
また、ストーリーの最後、創のモノローグが見どころ。一部を抜粋して紹介する。
(あの舞台で、友也くんは誰よりも輝いていて、まるで王子さまのように見えました……)
(ぼくのそばにいつもいてくれた友也くんが活躍していることが、ぼくは自分のことのように嬉しいんですよ♪)
学年が上がっても、創にとって友也はまだ「王子さま」であり続けているようだ。
その他の発言
ホーム画面会話(アプリ旧バージョンのみ)
創をホームキャラクターに、友也を2人目に設定したうえで友也をタップすると、たまに友也が以下のセリフを喋る。
「創、最近どんどんかわいくなっていってないか? 時々創のことぎゅ~って抱きしめたくなるくらいかわいく感じるんだよな」
それに対する創の反応も、「友也くんに褒められるのは嬉しい」と満更ではなさそうだ。
しかし残念ながら、Basic、Musicに移行後はキャラクター同士が会話する機能がなくなってしまった(2020年6月現在)。
CDドラマパート
「あんさんぶるスターズ!ユニットソングCD vol.7 Ra*bits」に収録されているオリジナルショートドラマは、友也と創の会話から始まる。
創が「校内アルバイト」を押し付けられていると思った友也は、「少しでも嫌だって思ったらちゃんと言えよ。言えないなら、俺が言ってやってもいいし」と、創のことを慮る。
一方、心配された創は、「はい。そのときは友也くんにお話ししますね」と応じる。
友也が創を気にかけていること、創が友也を信頼していることがわかる挿話だと言える。
キャラクタープロフィール(紫之創)
「あんさんぶるスターズ!!」Basic、Musicアプリ内それぞれのキャラクタープロフィール、及び公式サイトにおける創のプロフィール欄から、友也が創を紹介するボイスを聞くことができる。この紹介ボイスがかなり強い。以下にその内容を引用する。
「創は小さいころからの友達で、親友です。最近はどんどんかわいくなってきて、たまに俺でもドキッとすることがあるんです。Ra*bitsだけじゃなく、創個人でも人気になってるみたいで、俺としても嬉しいですね。気配りができて、話しているとほっと落ち着くような雰囲気を持ってるやつなんです。みんなも、創と話したらすぐ好きになると思いますよ」
友也の声の優しさもあいまって、彼が創へ向けるあたたかい気持ちが伝わってくる。ぜひ実際に聴いていただきたい。